インドネシア火山噴火 被害に対する緊急医療支援活動開始 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドネシア火山噴火 被害に対する緊急医療支援活動開始

 11月5日に発生したメラピ火山の大規模な噴火により、呼吸器疾患外来患者17,770人、避難者300,000人、死者168人(数字は11月9日付WHO情報)にのぼる被害が発生する事態となった。AMDAでは、本部とインドネシア支部から構成する医療チームを以下のように派遣することとした。

岡山駅を出発する
本部スタッフ石岡調整員(看護師)11月16日


【派遣者】
石岡未和(いしおかみわ)看護師 AMDA本部職員 プロジェクトオフィサー 岡山市在住
米田 哲(よねだとおる)医師/小児科 タイ・メータオクリニック勤務 タイ・メソット市在住 
ドニー・エクアリアント 医師/麻酔科(男性)ハサヌディン大学附属病院勤務
ムー・ダーラン 医師/麻酔科(男性) ハサヌディン大学附属病院勤務
フィトリアーニ・シャイフラー (女性) ハサヌディン大学医学部学生
リニ・タンラ(女性)通訳 インドネシア支部4人はスラウェシ島マカッサル在住

【日本からの出発】 石岡 未和
11月16日 岡山駅発6:40(のぞみ108号) 関空着8:49 
同日 関空発11:00(GA883・GA725)バリ島デンパサール経由ジャカルタ着20:00

【派遣チームのうごきと活動の予定】
11月16日 タイから米田医師移動 ジャカルタ着  石岡と合流
11月17日 AMDAインドネシアチームの4人ジャカルタ着、全員合流
同日、全員ジャワ島のスラカルタ(ソロ)空港へ移動 ※ジョグジャカルタ空港は閉鎖中のためソロに変更
同日 スラカルタ(ソロ)で現地協力NGO、YKPスラカルタ*と合流し、医療活動を開始するとともに救援物資(食糧・医薬品)の提供を行う。クラテン県やマゲラン県ムンティラン(メラピ火山の西側の麓の町)で診療活動を行う見込み。

被災地の状況
火山灰は、Bandung, Depok,Bogor, West Java地域等まで広がっており、川岸の地域では洪水の危険性も指摘されている。政府の避難所が、スレマン、マゲラン、クラテン、ボヨラリ県に設置されている。

*YJPスラカルタ        
インドネシア語でYayasan Krida Paramita Surakarta: YKPSurakarta
1989年設立 地域保健開発分野や生活向上のための事業を実施。調査研究・人材育成なども行っている。今回の災害に対し、YKP スラカルタは、ジョグジャカルタから65キロ北西のメラピ火山の麓に近い町スラカルタに拠点を置き、被災地のひとつボヨラリ県で救援活動を行っている。
1997年にAMDA等岡山の団体で構成するトピアの会が主催した「’97おかやま国際貢献NGOサミット」にYJPスラカルタを招聘した経緯がある。

【インドネシアでの近年の主な活動】
近年のおもな緊急支援として、ジャワ島西部地震(09)、西パプア州地震(09)、スマトラ島西南部地震(07)、ジャワ島中部地震(06)、ニアス島地震(05年)及び復興支援、スマトラ沖地震津波(04年)及び復興支援等。

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