6月1日からバリサル管区バルグナ県南部で支援活動を開始したAMDAバングラデシュ支部チームは緊急支援物資の配布を中心に6月4日まで活動した。
2日は、Falishatoli村とUrgunia村、3日はJhenaibaria村、4日はBashuki村で活動し、緊急支援物資として、飲料水用浄水剤、経口保水塩、栄養強化ビスケット、衣類を配布した。
バルグナ県はサイクロンによる死者はいなかったものの、決壊した堤防の総距離が最も長い地域であり、洪水により住民の家財の損失は大きく、安全な水も確保が難しくなっていた。そのため、飲料水用浄化剤により安全な飲料水を確保できるようにし、また、栄養強化ビスケットにより避難生活による不足しがちな栄養価を摂取できるようにした。下痢などの症状を起こしている人に対しては、経口保水塩を配布し、脱水症状を防ぐよう努めた。
6月1日から4日までの間に、計5村で活動を実施。住民約2,300人に支援物資が配布された。AMDAバングラデシュ支部が活動を実施した5村では、支援が行き届いていないこともあり、地元政府から大変感謝されたとのことである。