4月6日午前3時32分イタリア中部(ローマから北西85Km)で、マグニチュード6.3の地震が発生した。最も被害が甚大であったアブルッツォ州ラクイラ県では、死者278人、28,000人が家を失い、17,000人が避難所生活をしていると報告されている(4月9日現在)。
現地では、大きな余震がこれまで少なくとも7回観測されており、7日夜にもマグニチュード5.6の余震が発生した。
AMDA本部ではこの甚大な被害に鑑み、本部から緊急医療チームを派遣することを決定した。
<派遣者>
津曲兼司 内科医 医療法人アスカ会所属 AMDA多国籍医師団上級顧問
*これまでのAMDAでの主な活動
インドネシア・ニアス島緊急医療支援活動(2005年3・4月)
新潟県中越地震支援活動(2004年11・12月)
阪神・淡路大震災支援活動
(1995年1月。震災当日より神戸市長田で活動実施)
1992年より、アジアやアフリカの難民救援・スリランカ医療和平・ペルー災害救援教育各プロジェクト他海外での医療支援活動に従事
谷口敬一郎 調整員 特定非営利活動法人AMDA職員
*これまでのAMDAでの主な活動
ミャンマー・サイクロン被害に対する緊急支援活動(2008年5・6月)
バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活(2007年11・12月)
ペルー沖地震緊急医療支援活動(2007年8・9月)
インドネシア・ジャワ島中部地震緊急救援活動(2006年6月)
<スケジュール>
4月10日
岡山駅発 13時49分 関西空港着 15時32分 のぞみ28号・はるか35号
関西空港発 18時00分 香港着 21時00分(いずれも現地時間)
4月11日
香港発 0時05分 ローマ着 7時05分(現地時間)
4月14日
ローマ発 12時50分 香港経由(現地時間)
4月15日
関西空港着 14時45分
*津曲医師の帰国日は上記で確定、谷口調整員の帰国日は未定。
<現時点での活動予定>
まずは、AMDAの現地協力機関であるイタリアのInstitute of International Sociology Gorizia(在ゴリツィアの国連経済社会理事会特殊協議資格NGO)などから情報収集を実施する。その後、活動する被災地を決定し、医療ニーズを調査する。
報道各社の取材を受ける津曲医師(左から3人目)、谷口調整員(左から2人目)
【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
*通信欄に「イタリア地震」とご記入下さい