2022年8月13日から2日間、1年前に発生したハイチ地震の復興支援の一環として、サッカーを通じて被災地域の子どもたちに寄り沿うことを目的に、AMDA本部、AMDAハイチ支部、そしてハイチ支部が支援活動を行ってきたボモン(Beaumont)市と合同で、「ボモン市震災一周年記念スポーツプロジェクト」を開催した。震災で甚大な被害にあった地区の子どもたち、3チーム合計45人が参加、2日間、サッカーの試合を行い、全チームにトロフィーが授与された。
また、地震発生から一年後にあたる8月14日は子どもたちをはじめ、レフリーやスタッフを含む関係者全員で、ボモン市内を行進した。そして、この日は、サッカーの試合前に、震災の犠牲者に対し、全員で5分間の黙とうをささげた。参加した子どもたちからは「震災で非常に悲しい思いをしたが、今日は素晴らしい一日となった。」「ほかの地域でもこのイベントを開催してほしい。」と、大変喜んでいる様子だった。
*ハイチ地震被災者緊急支援活動 (2021年8月~10月)
現地時間2021年8月14日朝、中米ハイチ西部を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生。この地震による死者数は2,246人、負傷者数12,763人、300人以上が行方不明、そして少なくとも8万人が被災した(2021年11月29日、国連人道問題調整事務所(UN-OCHA)発表)。
AMDAは、地震発生直後すぐにAMDAハイチ支部マック・ケヴン・フレデリック支部長から連絡を受け、医療支援を決定。8月18日、AMDAハイチ支部医療チームが被災地に入り、3日間に渡り、無料診療と食料・物資支援を行った。その後も、甚大な被害状況に加え、被災地の一つであるボモン市長からの要請を受け、10月までに合計4回の緊急医療・食糧支援を実施した。
更に、中長期的な支援を視野に、8月下旬には日本から調整員1人を派遣し、フレデリック支部長とともに調査と調整を行った。