AMDA速報3 パキスタン洪水被災者復興支援活動   – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報3 パキスタン洪水被災者復興支援活動  


AMDA調整員は9月26日、現地協力団体であるNRSP (National Rural Support Programme)ハイダラーバード (Hyderabad)事務所を訪問した。NRSP担当者によると、ハイダラーバード含むシンド(Shindh)州は、パキスタン国内で最も大きな被害を受けており、死者数747人(パキスタン全体の約半数)、負傷者数8,422人(国内最多)、1,190万人が被災し、このうち、約720万人が避難を余儀なくされているとのこと。約220万件の家屋が損壊し、家畜の被害も甚大であるとのことであった。
同日26日から28日、AMDA調整員はNRSP担当者と、同州タンド・アッラー・ヤール(Tando Allahyar)県とミルプルカス(Mirpur Khas)県の被災地などを訪れた。タンド・アッラー・ヤール保健所やNRSPミルプルカス県事務所の担当者たちと面会し、各県の被災状況に加え、マラリアなどの感染拡大の状況(対象者数が多く、実態把握がまだ出来ていないなど)を伺った。そして、多くの家が洪水で流され、住人が道路わきにテントやビニールシートなどで簡易的な住まいを作り、雨風をしのいでいる現状などを自分の目で確かめた。尚、26日にタンド・アッラー・ヤール県のある村で被災された方々より蚊帳が必要と聞いた調整員は、NRSPにご協力いただき、28日、その村の150世帯の方々に蚊帳を提供した。
28日午後はAMDAパキスタン支部のバカイ氏(バカイ財団)と面会。日程があわず活動地を訪れることはできなかったが、バカイ氏によると、2週間に一度、シンド州の被災地にて医師や看護師などの医療チームによる診療活動や、医薬品やテント、食料などの提供などを実施しているとのことだった。
そして29日は現地協力団体ハムダード財団とAMDA調整員は、シンド州のタッタ(Thatta)県の甚大な洪水被害の地域を訪れた。同県では、インダス川周辺に住んでいた住民の多くが川の氾濫により家を失ったとのこと。今回の活動の際にエスコート・護衛してくださった同県のレンジャー並びに市の警察の方々の情報で一同が訪れた地域は、幹線道路から数キロ離れており、食料や医療サービスなどの支援が行き届いていないように見受けられた。AMDAはハムダード財団とともに、この地域の150世帯の方々に、現地調達した小麦粉や米、豆など入った食料配給袋を提供した。
上記の活動後、AMDA調整員は「パキスタンの現状に目を向け、自分たちに何ができるのか、改めて考える必要があると感じた」と話した。パキスタンでの支援活動は一旦終了となるが、AMDAは今後も現地協力団体と連絡を密にとりながら、状況を注視していく。
*上記時間はパキスタンの時間(日本より4時間遅れ)

【派遣チーム情報】 *敬称略
池田 敬 (いけだ たかし) 調整員 /AMDA緊急救援ネットワーク / 岡山県在住/ 47歳
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