新型コロナウイルス対応したAMDAネパール病院のスタッフへの食糧支援   – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

新型コロナウイルス対応したAMDAネパール病院のスタッフへの食糧支援  

ネパール担当 アルチャナ シュレスタ ジョシ

食料を受け取る伝染病予防
プロジェクトのスタッフ

ネパールでは2020年1月23日に初めてのコロナ感染者が確認されて以降、新型コロナウイルス感染者数は978,982人、死亡者数は11,952人(ネパール保健省、2022年5月12日発表)。ネパール政府は、コロナの感染拡大を抑えるために国内でのロックダウンを繰り返し実施しました。

2021年4月末から第2波が起き、政府の病院や私立病院は新型コロナウイルス対応病院となりましたが、ベッドや酸素が不足し、死者が相次ぎました。医療崩壊の危機に対し、保健省からAMDAネパール支部の病院にも対応するよう指示があり、AMDA ネパールはコロナ専門病院として、病院スタッフは感染者の治療に専念することになりました。


母子健康プロジェクトのスタッフたち


食料品をアムダダマック病院のスタッフ

2021年9月にAMDA本部はAMDA兵庫と共同で新型コロナウイルス感染拡大期間中に直接あるいは関節的に感染者の治療に従事したAMDA ネパールのスッタフ全員にたゆまぬ努力への感謝の印として緊急食糧支援を行うことになりました。


食料を受け取るシッダルタ母と子の病院のスタッフ

10月に行われるネパールの最大のお祭り「ダサイン」の前に医療現場等で感染対応に従事したAMDA ネパールの三つの病院、アムダダマック病院、シッダルタ母と子の病院、アムダメチ病院に加え、アムダネパール事務所、伝染病予防に関するプロジェクトと母子健康プロジェクトのスタッフ516名に1人当たり3,000円分の米、豆、油、塩、砂糖などの食料支援物資を贈呈した。

支援を受け取った516人スタッフを代表して、21名から直筆の感謝の手紙をAMDA本部にいただきました。アムダネパールの病院で20年以上働いているスタッフからは、ずっとこの病院で働いており、今回コロナ禍の大変な中、自分たちの努力を評価されたことがとても嬉しかったと綴られていました。

シッダルタ母と子の病院からは、パンダミックの中コロナ感染者の治療にかかわることができたことは誇りに思っています。コロナ感染者の治療にかかわるということはとても挑戦的で危険な仕事でした。このような大変状況の中、治療にかかわったスタッフたちにアムダ兵庫とアムダ本部から食料支援をいただきまして、菅波代表はじめアムダ本部アムダ兵庫の皆様に感謝の敬意を表したいと思います。このようなご褒美はスタッフのやる気を高めつつ、組織に対する信用度も向上し、どんな緊急時でも働ける自信がつきましたと感謝の気持ちを述べられました。

またほかの方からは「コロナ感染拡大につれてネパール国内で外出制限がされていた中、ネパールの最大なお祭りが近づいているときに日本から食料支援が届いてとても嬉しく思いました。支援者の皆様の感謝の敬意を表したいです」書かれたものが届いています。


アムダメチでの食料品配布の様子


食料品を受け取るアムダネパール事務所のスタッフ達