インド担当:岩尾 智子
9月からの学校再開に伴い、AMDAと現地関連団体である日本インド友好医療センターは、協力団体エコラス・デ・ラ・テラ福祉団体がビハール州ブッダガヤで運営するサラスワティ・シシュ・ニケタン学校に通う児童、生徒423人に教科書とノートを提供しました。
同福祉団体はビハール州の規定に従い、今年3月から8月まで感染再拡大により一時閉校し、9月から学校を再開しています。通常、教科書代は同福祉団体が50%、児童生徒が50%負担します。しかし、コロナ禍の厳しい経済状況下で多くの家庭で支払いが困難になっていました。
ラジェッシュ事務局長は「例年であれば教科書やノートの費用は学校と児童生徒の親が各々50%負担しています。しかし、今年は失業により費用負担ができない、と多くの親御さんから聞いていました。そこでAMDAに支援をお願いしました。」と経緯を説明、「AMDAとそのチームに感謝しています。私たちにとって、大きな支援をいただきました。」と話しました。
教科書を受け取った女子生徒は涙を浮かべながら「父は失業中ですが、この学校が支援してくれるので学校に通えます。そうでなければ私はどこかで物乞いをしていたかもしれません。(教科書代が払えないため)今年は教科書を手にできると思っていませんでした。本当にありがとう。」と話しました。