救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ウクライナ人道支援活動:現地協力団体『City of Goodness』からの報告(2026年4月~9月)

10月23日、AMDAは、継続的に支援を行っているウクライナ西部チェルニウツィ州の『City of Goodness』とオンラインでミーティングを行い、戦時下の厳しい状況にありながらも、子どもたちのために様々な活動を精力的に取り組んでいる様子を共有いただきました。同団体は、入院設備を備え、子どもたちの緩和ケアにも取り組む医療施設「House of Butterfly」のほか、戦闘地域から避難してきた親子や、DV・貧困などの事情により自宅で暮らすことが難しい親子が身を寄せる施設を運営しています。このたび、新たに屋内プールが完成し、水中リハビリテーションを開始した、と報告がありました。

ミーティングでは、ウクライナではすでにジャケットが必要なほど秋が深まり、木々の紅葉も進んでいる、と画面越しに外の様子を見せていただきました。続いて、今年の冬に向けた備えについて尋ねたところ「戦闘は収まる気配がなく、例年のように電力事情が逼迫することも予想される。そのため、今から発電機に使用する燃料を支援してくれる団体や企業を探し始めている」と話がありました。

今年6月には、困難な状況にある子どもたちの願いをかなえるイベント「ブコヴィナの夢」が『City of Goodness』で開催され、1,000人以上が集まりました。このイベントでは、まず子どもたちに欲しいものを書いてもらい、その願いを叶えてくれる協力者が、プレゼントを購入して『City of Goodness』に郵送します。そして、イベント中に子どもたちへプレゼントが手渡されます。当日は地元の方々の協力により、お菓子やケーキ、飲み物なども用意され、子どもたちは大喜びでした、とイベントの様子を伺いました。例年は天候に恵まれていましたが、今年はあいにくの雨。それでも子どもたちに色とりどりのかっぱが配られ、大きなテントの中で映画の上映などが行われました。例年とは異なる形での開催となったものの、大盛況でした、と語る『City of Goodness』のマルタさんも笑顔でした。

また、昨年に引き続き、9月には同団体主催の小児緩和ケア国際会議が開催され、ウクライナ各地から約500人の医療関係者が会場に集まった、と報告がありました。会議では、小児緩和ケアを取り巻く現状や課題が共有され、社会的支援、医療、法制度の各分野が連携し、子どもたちやその家族が抱える課題の解決に向けた方策が検討されました。

AMDAからの支援は、『City of Goodness』で暮らす親子の食事に使用する食材や、『Butterfly House』で使用する医薬品の購入に充てられました。