モンゴル内視鏡技術協力事業を実施

2026年8月30日から9月7日まで、モンゴルの日本モンゴル教育病院で内視鏡技術協力事業を実施しました。
小倉記念病院の白井保之医師、AMDA理事長の佐藤拓史医師が、現地の内視鏡医と協力し、胃全摘術後の食道吻合部静脈瘤という難しい症例の治療に取り組みました。いずれの症例でも、治療後の合併症は認められませんでした。 今回は、モンゴル全土から31名の内視鏡専門医が参加。実際の治療を通じて、高度な技術や治療方針を学び、医療機関の垣根を越えた知識・技術の共有につながりました。
内視鏡、上部、下部シミュレーター研修

2026年4月に開館したモンゴル国立医科大学トレーニングセンターにおいて、内視鏡シミュレーターを用いたHands-onトレーニングが実施され、今回の内視鏡治療実習に参加した上記の医師ならびに研修医が参加しました。参加した郊外の病院の医師たちからは、「今まで知らなかった治療内容の細かな違いが今回の研修を通して明確に知れたこと、そして、シミュレーターで直接治療の指導を受けることができ、ただの治療見学に終わるのではなく、自らの実体験として、治療を学べたことがとても有意義だった。」との声が聞かれました。
モンゴル・セレンゲ県での救命救急セミナー

地方の救急医療人材の育成を目指し、ウランバートルから車で約5時間のセレンゲ県総合病院で、救命救急セミナーを実施しました。 セミナーでは、救急時の診断に加え、骨髄輸液や外科的気道確保など、緊急時に必要となる実践的な手技を講義と実習を通して学びました。また、日本モンゴル教育病院の内視鏡医が、消化器疾患の救急対応について講義を行いました。当日は約90名の医療従事者が参加。現地の医療者から寄せられたさまざまな質問にも答え、救急医療への理解を深める機会となりました。
モンゴル国立医科大学客員教授就任式

モンゴルの内視鏡医療の発展への功績が認められ、AMDA内視鏡技術協力プロジェクトリーダーの白井保之医師が、モンゴル国立医科大学の客員教授に就任しました。
就任式では、長年ともに活動してきた先生方が喜びを分かち合い、温かく祝福しました。
帰国前には日本モンゴル教育病院長と事業を総括し、次世代の育成や医療技術の発展、地域医療への貢献に向け、今後のAMDAの協力への期待が寄せられました。

また、帰国前には、AMSAモンゴルの(アジア医学生連絡協議会)メンバーと、佐藤理事長、白井医師とともに円座になって学生たちと語りあうひと時も持ちました。
駐モンゴル日本大使表敬訪問

駐モンゴル日本国大使館を訪問し、井川原大使閣下に、内視鏡技術協力事業の活動をご報告しました。
また、大原芸術財団の大原あかね理事長から井川原大使閣下宛てにお預かりしたお手紙と、大原美術館の図録をお届けしました。 大使からは、医療だけでなく、文化や音楽などの芸術も、人がより豊かに人間らしく生きるうえで欠かせない役割を果たすとのお話をいただきました。
報告書の全文は、こちら(PDF)からご覧いただけます。