AMDAは、2026年度もAMDA中学高校生会のネパール研修を実施しました。AMDA中学高校生会には岡山県内の中学生・高校生約60人が所属しており、その中から今回は、高校1年生3人、高校3年生1人の計4人が研修に参加しました。研修は、8月7日から14日までの日程で実施されました。
今回の研修の目的は、参加者にネパールの文化や習慣に直接触れてもらうとともに、現地の医療や人々の暮らし、国際交流やボランティア活動について学んでもらうことです。研修では、AMDAネパール支部が運営・管理するAMDAダマック病院を訪問しました。病院では、帝王切開や内視鏡検査などの医療現場を実際に見学したほか、患者さんや医療従事者との交流、ボランティア活動などにも参加しました。


また、AMDAネパール支部が運営する看護専門学校の学生との交流をはじめ、ブータン難民キャンプでの活動の見学や交流、ネパールの家庭でのホームステイ、現地の高校生との交流、文化遺産や寺院の訪問など、さまざまなプログラムを実施しました。これらの体験を通して、参加した高校生にとって、ネパールの医療、文化、言葉、そして現地の人々の生活に直接触れる貴重な機会となりました。






以下、参加者から寄せられた感想をご紹介します。
日浅 葉音さん

このネパール研修を通して、現地で言語や文化、食べ物、生活様式、マナー、価値観など、日本との違いをたくさん知ることができました。特に、私の夢は助産師になることなので、AMDAダマック病院で病棟や分娩室を見学できたことや、間近で帝王切開に立会って産声を聞き、産まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしたことは一生の経験です。産婦人科病棟を掃除したことで、少しでも患者さんや医療従事者のみなさんの力になれたのかもしれないと感じて嬉しくなりました。
また、現地のお医者さんや看護師さんと話してみて、助産師になりたいと改めて強く思いました。きっとこれから受験勉強でしんどいときに励みになると思います。また、ブータン難民キャンプを訪れた際に、障害があることや女性であるためにキャンプ内で過ごさないといけない人たちがいることを知りました。女性や障がい者であるため働けない、暴力をうけるリスクがあるというのが主な理由でした。あるちゃなさんの実家を訪問した際に、女性が自立して生きていくために、識字率を高めたり、女性が働く訓練所を設けたりなどの支援をしていることを知りました。その場で私は現地の女性が作ったものを買うことしかできませんでした。でも、助産師は女性の一生をサポートする仕事なので、きっと助産師として、1人の女性としてこれから何かできることがあると信じているし、自分なりに考えて行動に移そうと思っています。今回の研修ではただの高校生でしたが、もしまたネパールに行く機会があったら、もっと英語が話せて、助産師に近づいた姿でみなさんに会いたいです。
田中 悠妃さん

ネパール研修で最も印象深かった経験を紹介します。
1つ目は帝王切開の見学です。この経験は絶対に普通の日本の高校生は体験することのできない貴重な経験でした。帝王切開を見るために、手術着を着て、ネットをかぶって、手術室に行きました。入ったらもう手術は始まっていて、お腹を切っていました。切った後にお腹をガット開いていき、見ている私が、力が入り緊張しました。そのまま見ていると赤ちゃんが出てきて、初めてへその緒をみました。思ったより太くてびっくりしました。赤ちゃんを取り出したあとは、赤ちゃんに触らせてもらいました。本当に今生まれた命は温かくて、言葉に出来ないような感覚になりました。2人目の帝王切開も見せてもらいました。2人目の方はお腹を消毒するところから見ました。手術を見ていると、私の母は帝王切開で産んでくれた訳じゃないけど、同じように体に傷を作って、こんな風に産んでくれたんだと思うとすごく感謝の気持ちでいっぱいになって、感動で涙が溢れました。がんばって産んでもらった自分の命を大事にしようと思いました。
ネパール研修で、お互いの違いを認めあえる人や、人のために全力になれる人にたくさん会って、私もこういう人になりたいと思いました。
ネパールの人は本当にみんな親切で、優しくて何度もむねがいっぱいになりました。今回の旅で、私の夢が少し変わりました。今までは救急救命の看護師を目指していました。それは変わらないんですが、救急救命の看護師になって経験をつんで、色んな国で人助けがしたいです。ネパールでの経験は私にたくさんの気づきを与えてくれて、考えを変えてくれました。1回行っただけじゃ分からないことや、気づけないことも沢山あったと思います。ぜひ来年も行かせて欲しいです。こういう経験をさせてくださった皆さんに心より感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。
高畑 龍晟さん

今回のネパール研修では、大学病院やダマック病院を訪問し、帝王切開や内視鏡、CTなどの医療現場を見学しました。帝王切開では、手術がとても素早く、同時に丁寧に行われていることに驚きました。また、先生方が真剣に取り組みながらも、楽しそうに仕事をしている姿がとても印象に残りました。ネパールに行く前は帝王切開や内視鏡にあまり興味がありませんでしたが、実際に見ることで医療に強く興味を持つようになりました。
内視鏡では、患者さんができるだけ痛みを感じないように工夫されていて、先生の複雑な手の動きにも驚きました。病院の見学では、ダマック病院のCTなどの設備や、各病棟にたくさんの先生方がいることを知りました。トリブバン大学病院では救急病棟を見学し、患者さんの危険度によってタグを分けて対応していることも学びました。
また、ダマックの看護学生と交流し、お互いの国の文化や生活について話しました。病院ではボランティアとして掃除も行い、隅々まで丁寧に掃除しました。さらに、難民キャンプの方々との交流を通して、厳しい生活の現状についても知ることができました。
学習だけでなく、スワヤンブナートやダルバール広場などの世界遺産にも行き、ネパールの歴史や文化にも触れることができました。 今回の研修を通して、僕は将来絶対に医者になりたいと決断しました。実際の医療現場を見て、医師の仕事にとても魅力を感じたからです。特に、ネパールの先生方が楽しそうに仕事をしている姿に強く心を動かされました。この研修で得た経験をこれからの勉強に生かし、将来は人の役に立てる医師になりたいです!!
三宅 義洸さん

今回の研修では、カトマンズとダマックの二つの都市を訪れました。カトマンズでは数多くの観光地や商店を巡り、現地ならではの空気感を肌で感じるとともに、値段交渉の進め方など、実際の生活に根差した知恵や技術を学ぶことができました。教科書だけでは得られない、現場ならではの貴重な経験でした。
一方、ダマックではダマック病院を訪問し、帝王切開や内視鏡手術の様子を見学させていただきました。実際の医療現場を間近で見ることで、日本とは異なる医療体制や設備の中で働く医療従事者の姿勢を学ぶことができました。また、ボランティアとして院内の清掃活動にも参加し、微力ながら現場に貢献する機会を得ました。
さらにダマックでは難民キャンプにも足を運び、そこで暮らす人々の現状を実際に目にしました。限られた資源の中で、どのような手仕事や工芸品を作り、それを収入源としているのかを知ることができ、生活と経済活動の結びつきについて深く考えさせられる貴重な学びとなりました。