2026年6月12日から17日にかけて、AMDAはハンガリーとルーマニアのウクライナ側国境で、3団体の関係者と直接会い、現状を聴きました。 医療面での支援はどの団体にも継続して行っておりますが、現地からの声を中心に報告いたします。
ハンガリー Med Spot
6月12日、ハンガリーからウクライナ西部避難所の巡回診療に救急車で出発するMed Spotのチームをブダペストで見送りました。同乗するウクライナ出身の医師は、戦争は人の身体だけでなく、家族や社会とのつながり、生きる意味さえも奪ってしまうのだと、無念さをにじませました。4時間かけて、ウクライナ西部ウジュホロドの避難所5か所に向かいました。Med Spot のSNS(Healthcare Cannot Wait: Support Our Medical Missions in Ukraine)も是非ご覧ください。

City of Goodness/ Misto Dobra
6月15日、ウクライナ西部の「City of Goodness」では、約380人が生活し、その中核施設であるHouse of Butterflyには113人の子どもたちが暮らしています。
今回は、同団体の創設者のマルタさんが、子どもたちが書いた絵を持って、歩いて国境を越えてルーマニア側の町まできてくださいました。House of Butterflyの子どもの約95%は、実質的に保護者のケアを受けられない状態にあり、母親と一緒に暮らしている子はごく少数です。終末期疾患を持つ子どもは約30%と説明されました。City of Goodnessは単なる避難施設ではなく、医療機能を持つ施設としても運営されています。マルタさんは、この日も、戦争地域に近い場所から、特別チームが子どもたちを避難させて戻ってくる予定であり、新しく到着する子どもたちを「私たちのbutterflies」と呼び、「おかえり」と迎えると話していました。戦争で「子どもたちの存在が見えなくなっている」と空爆の激化を憂いていました。


St. Michelリハビリセンター
ウクライナ西部の子どものリハビリテーションセンター「St. Michael」からは、代表者と、医師がハンガリー側の町、キシュバールダまで来てくれました。二人ともAMDAの支援開始の時からの知り合いで、無事を心から喜びました。
St. Michael は、障害児、避難家族、長期居住児童を支える rehabilitation center であり、AMDA の支援により リハビリ、歯科、食料、衛生用品、医薬品などを提供しています。子どもたちが、代表者の誕生日に実際にケーキは買えないので、道にチョークでケーキを描いて庭の花を添えて贈ってくれたそうです。「何かしたい」という気持ちを形にしてくれることが職員にとっても励みとなっているとその時の写真を見せてくれました。
