救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

【AMDAカンボジア支部-2025年度活動報告】

2025年度、AMDAカンボジア支部は、現地チェンラ大学の医学生を対象に、毎年恒例となっている若年層の健康と医療に関する青少年フォーラムを7月に開催しました。

またカンボジアでは、5月にタイとの国境地帯で武力衝突が勃発。これにより、多くの市民が避難民キャンプに身を寄せたことから、同大学や学生達からの要請を受け、災害医療に関するワークショップを実施。その後、国内外から寄付を募り、避難民キャンプに支援物資を提供しました。

1. 第8回青少年フォーラム(2025年7月25日)

(株)山一観光様のご支援により、AMDAカンボジア支部では本年度もチェンラ大学とRCRC職業訓練センターとの共催で、医学生と医療ボランティアを対象とした青少年フォーラムを開催しました。また本フォーラムの開催にあたり、カンボジア国立HIV/AIDS・皮膚病学・性感染症センター(NCHADS)等の協力を得ました。

8回目の開催を迎えた今回のフォーラムでは、「グローバル化と科学技術の進展下における若年層のセクシャル・リプロダクティブヘルス」をテーマに、若者の性行動や生殖活動とその健全な在り方について、以下の3点を掘り下げました。

1) セクシャル・リプロダクティブヘルスの新たな課題に関する知識向上と啓蒙

2) ソーシャルメディア等が氾濫する現代社会において、セクシャル・リプロダクティブヘルスに関する問題が若年層に与える影響を取り上げ、いかに悪影響から身を守るべきかを教示

3) 今後、健全な性行動や生殖活動を目指して、若者がいかに主体的に自己管理を行っていくべきか、その主要なポイントを紹介

大学や関係各所から識者を招いて行われた今回のフォーラムには、96人が参加しました。

2. 災害時におけるヘルスケアワークショップ(2026年2月28日)

2025年5月に発生したタイ・カンボジア間の国境紛争により、カンボジアの国境では、戦火を逃れた多くの市民が避難民キャンプに身を寄せています。これに伴い、AMDAカンボジア支部は、学生やボランティア自身、またチェンラ大学からの要請を受け、人災や自然災害時のヘルスケアに焦点を当てたワークショップを開催しました。

また、今回の国境紛争で流出した避難民を支援するため、国内外から寄付を募り、食料品やミネラルウォーター、衛生用品、テントなどの支援物資を複数の避難民キャンプに提供しました。

≪AMDAカンボジア支部長、シエン・リティ医師よりご挨拶≫

(株)山一観光様の約20年におよぶご支援に対し、AMDAカンボジア支部ならびにチェンラ大学を代表して、心より御礼申し上げます。同社の寛大なるご支援を継続的に賜り、今年もまたチェンラ大学の医学生たちを対象に第8回目となる青少年フォーラムを開催することができました。科学の急速な発展に伴い、技術革新から、若者のライフスタイルに至るまで、変化の潮流は激しさを増しています。これらが若年層の性行動や生殖活動に与える影響は大きく、このような変化に学生達を備えさせるべく、今後も学びの機会を提供していく所存です。他方、頻発する災害についても、後進の医療人材の育成に尽力して参ります。