2023年1月、AMDAは母子保健事業を行っているインド・ブッダガヤの住民を中心に、食事の提供を始めました。今では毎週のように来てくださる顔なじみの方もいらっしゃるなど、地元に根付いた活動となっています。夏真っ盛りの2025年8月から10月末までは、青唐辛子、レモン、香辛料(クミンシード)、ひよこ豆が入った、地元で定番の夏の飲み物「サットゥージュース」を配布しました。気温が下がり過ごしやすくなった11月からはダル豆のカレーに、ジャガイモの副菜がついた定食を提供しました。そして、この3月からは、日中の気温が30度近くまで上がるようになってきたため、食事支援のメニューを再びサットゥージュースに切り替えています。


毎回、多くの方で賑わうAMDAあおぞら食堂には、建設現場で働く方、オートリキシャー(三輪自動車タクシー)の運転手、盲目の方、車いすを利用されている方、別の州からブッダガヤを訪れた通りがかりの方、子ども、近所のお母さんなど、色々な方が集まります。この冬は、気温が10度前後まで下がる冷え込みにより濃霧が発生しました。そのため、12月から1月にかけて、学校の休校日とAMDAあおぞら食堂の開催日が重なる日もあり、多くの子どもたちが集まりました。そこで、急きょ、お米の量を増やすなどして柔軟に対応しました。


AMDAあおぞら食堂を訪れたブッダガヤ在住の男性に、食事支援を知ったきっかけを伺うと、「オートリキシャーの運転手をしているので、お客さんを乗せてこの辺りに来ることがあります。ちょうどここを通りかかった日にサットゥージュースが振る舞われており、それがきっかけでAMDAあおぞら食堂が毎週火曜日に開催されていることを知りました。それ以来、楽しみに通っています。空腹のまま家を出ることもありますが、ここでジュースや定食をいただくことで、お腹も心も満たされます。美味しい料理を提供下さり、心から感謝しています。」と話してくださいました。



また、冬にもかかわらず裸足で食事支援の定食を調理するサントーシュさんに理由を伺うと、食べ物への感謝と敬意を示すとともに、心を集中させて料理するためだと教えてくださいました。さらに、「調理をする人の心は、そのまま穀物に宿り、その食事をいただく人々にも影響を与えます。もし調理人が悲しい心で料理をすれば、その悲しみが穀物に宿り、それを食べる人々にも伝わります。だからこそ、この仕事に誇りを持ち、清らかな心で料理をするよう努めています。」と料理に向き合う際の心構えを語って下さいました。

2025年8月から2026年2月までの期間に、27回のAMDAあおぞら食堂を開催し、利用者はのべ2,321人に上りました。