救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

フィリピン台風26号被災者緊急支援活動(被災した看護学生への物資支援)

 11月8日から9日かけてフィリピン・ビコール地方に接近した台風26号は、同地方カタンドゥアネス島に甚大な被害をもたらしました。現地協力団体ACEDS*を通じて、支援要請を受けたAMDAは日本から看護師1人、調整員1人をカタンドゥアネス島に派遣。フィリピン看護協会カタンドゥアネス支部などの地元の団体と共に、特に被害が大きかった同島北部の対象地域に住む、全半壊した世帯に物資支援を行いました。
 日本からの派遣者が帰国後、11月30日から12月1日にかけて、フィリピン看護協会カタンドゥアネス支部のご協力により、自宅の被害が大きかった看護学生20人に、お米3kg、インスタント麺、イワシの缶詰、ビスケット、洗濯洗剤、バケツのセットが届けられました。
台風直撃後から中止されていた対面での授業が再開されたタイミングでの支援となりました。授業再開にあたり、自宅が遠方にあるため、被災した学生は大学横の寮に移り、そこから通学しています。同協会カタンドゥアネス支部のパンティ氏は、「学生の中には、初めて、水が屋根まで到達するような被災をした者もいました。ただ、学生はとても前向きです。この災害を乗り越えて看護師になるんだ、と勉強に励んでいます。看護を学ぶ際、自分がどんな困難に直面しているかを客観的に考えるセルフ・アウェアネスの機会があったり、心理学を勉強したりします。これも、学生が困難を乗り越えるのに役立っているのかもしれません。」と災害にも負けず、勉学に励む学生の様子を教えてくださいました。
 台風上陸から約2か月が経過しましたが、現在も多くの被災者の方々は避難所での生活を続けています。州政府による自宅再建支援は、支給方法が検討されており、まだ開始されていません。また、被災地の沿岸部は台風や高潮の被害を繰り返し受けている地域であるため、漁師の方々は、漁船が高価で購入できず、生活再建が難しい状況が続いています。

AMDAは今後も、被災地の関係者とともに状況を注視してまいります。
*ACEDSとは、フィリピンにある団体で、Asian Center of Excellence in Development and Securityの略。