
8月にパキスタンを襲った洪水被害に対し、AMDAと長年協力関係にあるハムダード財団が9月9日に現地で食糧支援を行いました。
対象地域となったのは被害が深刻だった北西部カイバル・パクトゥンクワ州ブネール県です。AMDAからの支援を含む計800袋の食糧が同県の4ヶ所で配布されました。
今回活動が行われたのは、Kot Bar Gokand、Kuz Gokand, Chagharzai, Bishunai Pir Babaの各地区です。そのほとんどが険しい山間の僻地に位置しています。
悪路により山間部へのアクセスは困難を極めたため、ジープを使用しての物資支援となりました。一方、被災地との事前調整が功を奏し、物資の配布自体は非常に円滑に進められました。
今回の支援活動が成功した理由として、受け入れ側の自治体を通じて、予め被災者にカードを配り、これと照合させる形で物資の配布リストを準備した点が挙げられます。

救援チームが現地入りした際、これらの情報に基づいて食糧の配布が行われたため、スムーズな受け渡しが可能となりました。
また物資を配布するにあたり、ハムダード財団のサディア・ラシッド代表が被災者に宛てたお見舞いのメッセージが読み上げられました。同日遅くまで続いた支援活動でしたが、現地の自治体や地域の有力者が惜しみない協力を寄せたことで、無事終了しました。