【インド・ブッダガヤ洪水緊急支援活動2】 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

【インド・ブッダガヤ洪水緊急支援活動2】

 9月12日、AMDAは、ブッダガヤの母子保健事業に携わる地元スタッフ、関係者、ボランティアが中心となり、洪水の被害が大きかったブッダガヤ郊外にあるゴンガリア村とバスタループ村で、約600人に蚊帳、生理用ナプキン、ビスケットのセットを配布しました。

 両村では洪水の水は既に引いていますが、灌漑用水路や田畑が周囲に広がっています。事前調査中、村の住民から、洪水前と比較して、蚊やハエの数も急速に増えていると聞きました。この状況を受けて、蚊が媒介するデング熱、マラリアなどの感染症の流行も懸念されるため、蚊帳を配布することに決定。また、持ち物が洪水で流された女性は生理中、古布で対応していることが分かりました。それに伴い、以前から村の女性が使用する生理用ナプキンも支援することになりました。


 今回支援に入った村では、自宅が洪水により全半壊している住民が多く、昼間は外で生活し、夜は避難所になっている学校や公民館に行くか、道端の木にブルーシートを括り付けた簡易テントで寝泊まりする暮らしが続いています。物資を受け取った方は、「洪水で家も持ち物も失った。今は、外で暮らしている。このような時に、AMDAチームが家族のように駆けつけてくれた。この物資支援は私たちがこれから前に進むための勇気もくれた。」と話しました。さらに、ビスケットを受け取った子どもたちの顔には笑顔が戻っていました。


 この物資支援には、同地域で母子保健事業の拠点となっているAMDAピースクリニック(APC)を利用する妊婦さんも、物資の梱包をするボランティアとして参加くださいました。

AMDAは今後も、被災地の状況を注視していきます。