ウクライナ人道支援活動:協力医療機関 『City of Goodness』からの報告(2025年6月~7月) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ウクライナ人道支援活動:協力医療機関 『City of Goodness』からの報告(2025年6月~7月)

 ウクライナ西部に位置する『City of Goodness』は、前線に近い地域から医療的ケア児、および避難してくる親子の受け入れを行っています。同団体が運営する、小児緩和ケア施設『Butterfly House』は、現在満床で、医療を必要とする子ども60人が暮らしています。


 同団体に対するAMDAからの支援は、『Butterfly House』に暮らす子どもたちの医薬品購入に充てられたほか、『City of Goodness』に暮らす300人に提供する食糧の約20%をカバーしました。


 同団体代表のマルタ・レフチェンコ氏は「1日3食、300人分の食糧を確保するのは大変です。毎食同じ食事を提供することはできないので、献立に変化も持たせる必要があります。その上、毎月、突発的な出来事への対応もしなければなりません。例えば、先月、施設内で水痘とインフルエンザが流行し、緊急的に水ぼうそう(水痘)の予防接種を行いました。来月はインフルエンザの予防接種も行う予定です。政府による水痘の予防接種が行われていないため、『City of Goodness』に暮らす人を対象に急遽、予防接種を行いました。AMDAからの支援は、毎月変化する需要に対応するのに、とても役立っています。」と話しました。


 AMDAは2025年8月から1年間、『City of Goodness』への支援を継続すること決定しました。これからも、人道危機により困難な状況に置かれている人へ寄り添っていきます。