【インド・ブッダガヤ:2025年4月~2025年7月農場だより】 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

【インド・ブッダガヤ:2025年4月~2025年7月農場だより】

グアバ
ブッダガヤの農業事業地


 6月から雨季に入ったブッダガヤでは農場にたどり着くのにも困難が伴います。田んぼ道は、舗装されていないため、スタッフは長靴を履いて、ぬかるんだ道を転ばないように気を付けながら歩いて向かいます。

牛による代掻き1
牛による代掻き2


 地元の農業アドバイザーと相談しながら、4月には、ニンニク、コリアンダー、サーグ(地元で人気の赤みがかった葉物野菜)を収穫、ムング豆の種まきもしました。5月には玉ねぎを収穫。稲作に備え、収穫後には畑を均しました。6月には苗床の土づくり、稲の種まき、など稲作の苗づくりを始めました。7月に入ってからは、ゴーヤ、豆などの雨季野菜を収穫。また、発芽した稲の苗を田んぼに移植する準備のためトラクターと牛を使って代かきをしました。8月には田植えを予定しています。

玉ねぎを収穫する女性たち
収穫した玉ねぎを処理する女性たち


 7月に収穫した夏野菜は、AMDAがブッダガヤで行う母子保健事業に参加されている妊婦さん2人に配布しました。野菜を受け取った妊婦さんは、「今回は新鮮な野菜をいただき、ありがとうございます。現在、雨季の影響で、市場で売られている野菜の値段が高騰しており、なかなか思うように購入できていませんでした。」と話しました。

ムング豆を収穫する女性
野菜を受け取った妊婦さん


 AMDAはこの農場で収穫した野菜の一部を、母子保健事業ならびに、ブッダガヤの住民を対象とした食事支援に活用しています。今後も、地元の方のアドバイスをいただきながら、AMDAは農業事業を継続していきます。

*ムング豆とは お豆の事をインド、ネパールでは”ダル”と言います。 ムング豆はムングダルと呼ばれ、インド原産の豆で、東南アジアなどでよく使われています。 ベジタリアンの人たちの食生活は、肉魚の代わりにダルを豊富に取り入れています。