2日間の企業研修でお越しくださった支援学校の先生より、AMDAでの研修を終えてのメッセージをいただきましたので、ご紹介します。


戦争や災害、困った人々がいる場所に、すぐにかけつけている岡山の団体。これが、私がアムダについて知っていることでした。その活動をテレビや新聞等で見聞きするたびに、その迅速な行動力にいつも感銘を受けていました。過去に海外でボランティア活動を経験したことがありましたが、現在はそのような活動から離れていることもあり、現地で今も活動を続けている方々には自然と憧れの気持ちを抱いていました。そんな中、中堅教諭等資質向上研修の一環として、企業研修を受けられる機会を得たため、是非アムダの活動を知りたい!お話を聞いてみたい!と思い、2日間研修をさせていただくこととなりました。
研修では、アムダ事業の説明(中学高校生会、南海トラフ災害対応プラットファーム、海外事業等)から、ボランティアさんとの交流、またウクライナとのミーティングへの参加、ルワンダ学校保健事業に関わるマリールイズさんへのインタビューなど、普段できないことをたくさん経験させていただきました。これまで知っていた人道支援活動だけではない、アムダの活動についても知ることができました。パートナーシップの理念に基づき、人や地域とのつながりを大切にし、互いを尊重しながらコミュニケーションを取る様子が印象的でした。
その中で特に印象に残った言葉は「ローカルイニシアチブ」という言葉でした。これは現地の人々の判断や行動を重視する姿勢で、アムダからの提案ではなく、現地の人々の声から活動を支援していくことの重要性を表していると理解しました。国内外での活動を説明してもらう中で、この姿勢を重要視されていることをうかがい知ることができました。
この考えは特別支援学校の教育現場とも共通する部分があると思いました。「誰にとって」必要なことなのか。「生徒にとって」必要な支援を行う。当たり前のことではありますが、改めてその大切さに気付かせてもらいました。
2日間の研修でアムダの活動理念や考え方を知ることで、多くの学びと気付きを得ることができました。憧れの存在であったアムダとの共通点に気づけたことは大きな励みになりました。この経験を学校教育現場で生かしていきたいと思います。