
地元の妊婦さんを支えるAMDAピースクリニック(APC)は、2009年に開院し、2014年より母子保健事業を開始しました。これまでに600人以上の妊婦さんがAPCに登録しています。主な活動は、1)1か月に2度行う妊産婦健診と2)毎週水曜日に行うマタニティークラス(健康教育・栄養プログラム)です。胎児の状態を確認する超音波検査の費用も一部支援しています。
今回、APCスタッフのバンティ・メタさんより、6月に出産された二トゥー・クマリさんの報告と、産後1か月になる二トゥーさんのお話を共有いただきました。
【お母さんと赤ちゃんの無事な退院を支えた、地元の連携-バンティさんからの報告-】
6月初旬の夜、妊婦の二トゥーさんの夫から、妊娠10か月目を迎えようとしている妻が破水した、と連絡を受けました。すぐ、APCの地元産婦人科医であるリタ先生に連絡し、二トゥーさんと家族は病院に向かうことになりました。二トゥーさんは、前回同様、今回も帝王切開になるという話でした。
病院に到着後、帝王切開による分娩が始まり、二トゥーさんは元気な女の子を出産しましたが、出産後の出血により、様態が急変し、再度、開腹手術を受けました。出血量が多く、輸血の必要性があったことから、輸血に協力してくれる人を探し始めました。 二トゥーさんの血液型に適合する人がなかなか見つからず、友人や生徒に連絡をとり、やっと輸血に協力してくれる知人が見つかりました。輸血を受け回復した二トゥーさんは、後日、赤ちゃんと一緒に無事退院できました。



【退院後、約1か月経った二トゥーさんのお話】

今日は、APCスタッフのバンティが自宅まで来てくれました。母子ともに元気であることを報告でき幸せです。妊娠中もAPCは、私の家族のようにサポートをしてくれました。
出産予定日が近づいていた夜、突然破水し、とても怖かったです。夫はすぐ、バンティに連絡しました。医療費が支払えるか、不安のあった私たち夫婦に、医療費のことは後で良いので、早く病院へ行くように、と言われ、すぐ病院へ向かいました。翌朝にし か来られない母に代わり、APCスタッフのアニータさんが私、夫と上の娘に同行くださいました。
手術の際、輸血が必要になりましたが、知人に私の血液型に適合する人はいませんでした。そこで、バンティが、知り合いに呼びかけ、血液を提供くださる方が見つかりました。この輸血のおかげで、早く回復できました。
AMDA、バンティをはじめとしたAPCに、心から感謝しています。私と赤ちゃんに新たな命を与えてくれました。神の祝福がみなさんのお幸せと健康にありますように。



と赤ちゃんを抱くバンティさん(左).jpeg)
【今回の報告期間(2025年4月~6月)における利用者推移】
- 妊産婦健診と
- マタニティークラス(健康教育・栄養プログラム)
の利用者推移はグラフをご参照ください。
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