2025年度 AMDA内視鏡技術協力事業 活動報告 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2025年度 AMDA内視鏡技術協力事業 活動報告

活動期間:2025年6月8日~6月16日
活動参加者: 
小倉記念病院消化器内科主任部長 白井保之(医師)
AMDA理事長 佐藤拓史(医師)
AMDA副理事長 難波妙(調整員)
活動場所:日本モンゴル教育病院 
 2017年9月より開始したモンゴルにおける内視鏡技術移転事業は、コロナ禍の2020年、2021年を除いて毎年実施され、今回で8回目となります。
ともに治療にあたることで、モンゴルの内視鏡治療技術の向上を目指しています。

今回の活動内容

【治療】
内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)1例、
内視鏡的静脈瘤硬化結紮術(EISL)2例、
胃静脈瘤に対するEIS(ヒストアクリル)1例。
 治療に先立ち、内視鏡医と放射線科医が共同でCTによる門脈血行動態の評価の必要性について検討し、治療方針を確認しました。
これまではなかったこの取り組みに医療現場の前進を実感しました。

 【Mongolian Society of Gastrointestinal and Endoscopy 主催、Workshop of Colonoscopy Hands on and IBD に参加】
 佐藤理事長の講演の後、佐藤理事長、白井医師両者によるシミュレーターを用いたHnads-onトレーニングが実施され、
日本モンゴル教育病院関係者、UB市内、郊外の他の病院からの医師を含め15名が参加しました。

AMSAモンゴルメンバーも参加
※AMSA=(アジア医学生連絡協議会)

今回は、オーストラリアの医師によるトレーニングセッションも同時開催。国際的な連携がモンゴル内視鏡医療のさらなるレベルアップにつながることが期待されます。


【シミュレーターによるトレーニング
 今回、日本から下部、上部内視鏡シミュレーターを持参。
上部内視鏡シミュレーターは、医療技術向上のため日本モンゴル教育病院に隣接する 研修センターに寄贈

毎日、治療後に行われたシミュレーター研修には多くの若手医師が参加。


*日本モンゴル教育病院とのMOUを更新
新院長、Prof. BAYASGALAN Purevdorjと佐藤理事長の下で更新することに合意。さらなる連携強化を両者で確認しました。


*AMDA佐藤拓史理事長、モンゴル国立医科大学客員教授に


*MDDW (Mongolia Digestive Disease Week)に白井医師登壇  
“CTによる門脈血行動態を評価することの重要性”について講演しました。


*在モンゴル日本大使表敬訪問
駐モンゴル日本大使館では、井川原大使ならびに参事官兼医務官・北澤彰浩先生に今回の活動を報告