
AMDAが協力している、医療団体『City of Goodness』は比較的安全なルーマニアの国境に近いウクライナ西部に位置しており、戦闘地域に近い東部から避難してくる親子の受け入れ先となっています。元々、家庭内暴力や貧困などにより生活に困窮している親子に安全に暮らせる場所を提供していた同団体は、ウクライナ人道危機勃発以降、医療的ケア児を含む避難者が安全に移動できるよう、他団体、地元政府とも協力し、移動手段の確保も支援しています。また、避難してきた子どもと家族が安心して暮らせる場所と食事を提供し、希望者には手に職を付けるための職業訓練も行っています。医療ケアを必要とする子ども達が暮らすホスピス『Butterfly House』も運営しており、24時間体制で医療者が常駐しています。同団体は、AMDAからの支援で購入した鶏肉、ハム、野菜、果物などの食糧を使い、そこで暮らす親子、孤児に食事を提供しています。更に、『Butterfly House』で使用する医薬品の一部も、AMDAからの支援で賄われています。



以下、同団体代表のマルタ・レフチェンコ氏からAMDAにメッセージが届きました。
「AMDA支援者の皆様、ウクライナに対し、手厚いご支援をいただき、ありがとうございます。ここ『Butterfly House』は、私たちが運営する小児ホスピスです。重篤な症状のある子ども達にとって、皆さんからのサポートは不可欠です。いただいたご支援により、子ども達の食糧を購入することができます。この人道支援危機により、子ども達は日常を奪われ続けています。(戦闘地域周辺では)昼夜の爆撃から身を守るため、頻繁に防空壕に避難しなければなりません。ウクライナの子ども達の痛みを理解いただき、感謝申し上げます。皆さんは心を一つにして、支援を継続してくださっています。海を越えて支援が届いているのを知ることは、私たちにとって大変重要なことです。ウクライナには、皆さんのように頼れる友人がいます。
ありがとう。」

AMDAは引き続きCity of Goodnessの力になりたいと願っています。