ハイチ地震 復興支援:無料歯科診療 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ハイチ地震 復興支援:無料歯科診療

ハイチ復興支援:無料歯科診療


問診と虫歯予防法の指導

AMDAハイチ支部は、2012年2月3日と4日の2日間、ハイチ南西部に位置するニップ県ミラグラン郡フォンデヌグル市の救世軍病院で、無料の歯科診療を行った。

AMDAは2010年1月のハイチ地震以降、ハイチにおける復興支援を続けている。2010年度には、被災者に対する義足支援事業やスポーツ交流事業の他、コレラの流行に対する医療支援も行った。コレラの流行時には、2010年12月から2011年2月まで、フォンデヌグル市の救世軍病院にAMDA本部とAMDAカナダ支部の合同医療チームを派遣している。

同病院には歯科がないため、病院からの要請で2012年2月に無料歯科診療を行うことになった。AMDAハイチ支部の支部長で歯科医師のマック・ケビン・フレデリックが中心となり、13人から成る歯科チームを形成した。

歯科チームは、歯科診療に必要な医療器具・消耗品(5万円相当)をポルトープランスで調達し、114キロ離れたフォンデヌグル市の救世軍病院まで陸路で移動した。救世軍病院は、AMDAが無料歯科検診を行う場所を提供した。

2日間の無料歯科検診には、病院があるフォンデヌグル市のほか、周辺の南県アカン郡やニップ県ミラグワーヌ郡からも、片道20キロあまりの距離を移動して受診に訪れる人びとがいた。フォンデヌグル市周辺には歯科がなく、通常歯科を受診するためには、47キロ離れた西県レヨガーヌ郡プチゴアーブ市もしくは、首都ポルトープランスまで行かなくてはいけない。AMDA歯科チームは、救世軍病院を訪れた合計58人の患者に対して、検診や歯面清掃、抜歯を行った。同時に患者に対して虫歯の予防法についても指導した。

フォンデヌグル市救世軍病院内で歯科治療を行うAMDA歯科チーム

検診を受けた方の声

歯科検診は良かった。大変満足しました(25歳)