AMDAスリランカ・白内障手術プロジェクト
AMDAはスリランカの北部ジャフナ地区で無料白内障手術プロジェクトの実施を進めています。当地区は25年以上にわたって続いた内戦により被害の大きかった地区。内戦は2009年に終了しています。
AMDAは長期間にわたりスリランカで活動を行っており、2003年から2007年まではAMDA医療和平プロジェクトを実施してきました。
このプロジェクトはスリランカに住む”シンハラ人””タミール人””イスラム教徒”の3つの異なった地域社会を対象に行われ、北部(主にタミール人)、南部(主にシンハラ人)そして東部(たくさんのイスラム教徒人が住んでいるエリア)で大変成功しました。
保健省によると、スリランカ国内に50万件ほどの白内障の患者がおり、その約半数が十分な医療サービスのない農村部に住んでいる。そのうえ、ほとんどの患者は、低賃金の家庭で暮らしており、手術お金をかける余裕はないという発表がありました。
このような状況やニーズを過去の長期にわたるスリランカ事業で確認し、またAMDAスリランカ支部もあることから、AMDAは無料での白内障手術を実施することを決定しまた。
今回AMDAは台湾IHA(台湾国際医療支援チーム)と合同で、
「College of Ophthalmologist of Sri Lanka(スリランカ眼科大学)」
「Jaffna Regional Director of Health Services (RDHSジャフナ地区保健事務局)」
「AMDAスリランカ支部」などの協力を得て、
白内障手術を北部の農村部で実施します。
はじめにRDHSの理事である医師にPoint Pedro地区で患者の選定を依頼し、350件ほどの患者が確認されました。多数の患者がいるため選定は2日間かけて行いました。
手術は8月の最初の週にスリランカ北部の「Teaching Hospital of Jaffna:ジャフナ教育病院」にて実施される予定です。