おかやま国際塾3期生 海外研修 IN スリランカ 活動報告
今年で3年目を迎えたおかやま国際塾の3期生が8月21日から28日の日程で、スリランカでの海外研修を終え、帰国した。
国際塾の引率として、活動をサポートしたAMDA本部職員・岩本智子のレポートを紹介する。
6月16日に行われた開講式から出発まで、国際塾生が主体となり、現地との調整、英語でのプレゼン、衛生教育の準備、スリランカと日本の関係、歴史についての学習を事前に行った後、スリランカでの海外研修を行った。
8月21日に岡山空港から出発したおかやま国際塾3期生は、翌日22日にスリランカ、バンダラナイケ国際空港に到着し、コロンボ大学学生たちに温かく迎えられた。
国際塾生は、コロンボ大学学生の案内により、スリランカ国立病院の見学、コロンボ大学医学部を訪問し、スリランカの医療事情、医学教育について学んだ。
また、研修期間中に開催されていた「AMDA・Religions for Peace合同平和構築プログラム」に参加した国際塾生は、異なる民族、宗教、言語の現地中学生と日本から参加した中高生と共に、それぞれスポーツ、文化などの交流を楽しんだ。そこで、国際塾生は平和の大切さ、若い世代の交流の大切さを感じていた。
国際塾生が事前に準備していったプレゼンテーションに関しては、スリランカ全土で活動を展開する社会貢献団体“サルボダヤ”を訪問し、彼らの行っている活動について学んだ後、“スリランカと日本のかけ橋”というプレゼンを行った。
両国ともに津波による被害を受けた国であり、困ったときにお互い助け合った歴史があり、その関係を継続していきたいという自分たちのメッセージを伝えていた。
衛生教育においては、小学生から成人した大人まで幅広い年齢層の障害者が居住するCamila Schoolにおいて、学生20人を対象に、コロンボ大学生に通訳の助けをかり、歯磨きと手洗いの衛生教育を行い、折り紙でひこうきを作り交流した。
別の場所で行われていた無料診療も見学。そこに歯科診療のために来ていた子供たちに歯ブラシを渡した。
宗教施設見学時には、スリランカでは、信じる宗教に従って生活しているということに衝撃を受ける塾生もいた。また、異なる宗教同士が共存して、共に平和を願っていることに感動していたという感想もあった。
研修を終えた国際塾生が一番感じたのは、言葉の壁だった。しかし、ただ単に“できなかった”で終わるのではなく、英語の必要性に気付いたことを得たこととしてとらえる前向きな姿勢が見られた。
スリランカでの研修は、終わったが、国際塾生には、これを出発点として色々なことに挑戦していってもらいたい。