AMDAピースクリニックはインド、ビハール州ブッダガヤで2009年に開院し、今年で5年が経過した。
これまでにAMDAピースクリニックでは、インドの伝統医療であるアーユルヴェーダを中心とした治療を行ってきた。この5年間の活動の中で、この地域の妊婦と新生児に対するケアが必要であることを実感した。さらにブッダガヤとその周辺地域の子供の死亡率が高いことも確認できた。
そこでAMDAは、地域の現状を考慮し、アーユルヴェーダを中心とした治療活動から、母子保健に特化した医療施設としてAMDAピースクリニックを再稼働させることを決定した。
約半年の準備期間ののち、2014年10月、AMDAピースクリニック内に母子保健センターを開設した。
この母子保健センターは、妊婦と子供に対して必要な情報とサポートを提供することで、母子の栄養を満たし子供の死亡率を減少することを目的としている。
現在、AMDAピースクリニックのスタッフである看護師と事務アシスタントが家庭訪問を実施し、地域の生活状況と栄養レベルの調査を行っている。既に40戸の家庭を訪問し、地域の生活状況など重要な情報を収集した。またその際13人の妊婦がAMDAピースクリニック母子保健センターに登録した。
AMDAピースクリニックの看護師は、現在も妊婦の家庭を頻繁に訪問し、必要なアドバイスとサポートを継続している。
今後もAMDAピースクリニックでは、ブッダガヤの人達のための医療支援事業を継続、展開していく。