AMDA速報10 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報10 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動

AMDAは7月16日現在、総社市および倉敷市真備町の4カ所の避難所にて、5チーム体制で以下の緊急支援活動を実施している。活動に際してはAMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力医療機関などからもスタッフの派遣協力をいただいている。

【勤労者総合福祉センター・サンワーク総社 (総社市真壁) 避難所での健康支援活動 】
19世帯51人が避難している避難所・サンワーク総社(15日時点)で避難所での看護師による衛生管理や避難者の健康相談などを行っている。15日には、避難所の敷毛布の交換を行い、クーラーの配管設置に伴う環境整備や支援物資搬入などを行った。日中は被災した自宅に戻り片づけをされる方が多い中で、避難所で過ごす高齢者の方に体操参加への促しや子ども、体調不良者への声掛けなども実施している。こうした避難所内での巡回型の声掛けにより、問題の早期発見や心のケアにもつながっている。また避難者の方の食事・水分摂取の確認や医療チームの補助、透析の必要な方のスケジュール・交通手段などに関する計画なども行った。16日も引き続き、避難所での健康支援活動にあたっている。

【総社市下原公会堂(総社市下原) 救護所での医療支援活動 】
総社市の中でも被害の大きかったエリアの一つである下原地区下原公会堂で、総社市の運営している救護所にAMDA看護師と医療調整員各1名を配置。粉塵・高気温による過酷な環境下で活動する被災者の方、ボランティアの方など18人の対応にあたった。そのうちの約8割が復興作業中の熱中症や瓦礫撤去作業などに伴う外傷の方であった。また発災から1週間を過ぎ、被災者の疲労の蓄積とみられる体調不良を訴える方や薬の服用が途切れたために症状が悪化されている方が見られた。本日16日も、引き続き救護所での対応にあたっている。

【総社市昭和公民館(総社市美袋) 救護所での医療支援活動】
被災した自宅の復旧作業にあたる被災者の方やボランティアの方のために、被害の大きかったエリアの一つである昭和地区の昭和公民館に設置された救護所にAMDA看護師と医療調整員各1名を配置。15日には4人が救護所を訪れた。片付け作業のための外傷患者が1人、他3人は被災後の慣れない環境下による体調不良とみられた。16日も引き続き、終日活動を行っている。

【倉敷市立岡田小学校(真備町岡田) 災害鍼灸支援活動】
12日から健康支援の一環としてマッサージを提供していたスペースを活用して、14日からは同室で、AMDA災害鍼灸チームと岡山県鍼灸師会が協働で鍼灸治療の支援を開始した。14日は3人の鍼灸師が6人の、15日は4人の鍼灸師が19人の鍼灸治療を行った。利用者の方からは「身体全体が疲れている。鍼治療で苦痛が和らいだ。(50代女性)」「家の片付け作業で体が痛く、疲れていたので、治療を受けて楽になった(20代女性)」「肩が痛かったけど、元気になった(10代男性)」などの声が聞かれた。また15日には1つの教室を、間仕切りを使って4つのベッドルームと待合室として整備した。今後も家の復旧に身体を酷使する避難者の方々を支えていく。

【倉敷市立岡田小学校(真備町岡田) 弁護士による無料相談と在日外国人被災者へのサポート】
弁護士による無料相談を15日から行っている。初日の15日は3人に対応した。今回の被害は広範囲にわたっており、在日外国人の方も少なからず被災している。しかしながら、必要な情報が日本語でのみ発信されることが多く、必要な支援が受けられていないケースが見られる。この状況を受け、AMDA調整員1人が岡田小学校避難所に待機。訪れる在日外国人を、法律相談への誘導のほか、必要に応じて通訳などの支援を行った。無料相談は16日まで実施し、今後も必要に応じて継続していく予定。

【街頭募金のお知らせ】
7月17日(火)午後4時から5時まで JR岡山駅地下からイオンモール岡山の連絡道で街頭募金を行います。

■協力機関等からの派遣者(7月15日 総社市) *職種別五十音順
清水 美紀(しみず みき)看護師/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力医療機関*・倉敷平成病院/31歳
関 洋美(せき ひろみ)看護師/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力医療機関*・佐々総合病院/39歳
堀内 美由紀(ほりうち みゆき)看護師/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/55歳
堀野 大樹(ほりの だいき)看護師/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力医療機関*・戸塚共立第2病院/41歳
板谷 尚昌(いただに たかまさ)調整員/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力医療機関*・倉敷平成病院/46歳
川尻 智香(かわじり ともか)医療調整員/岩国医療センター/30歳
古城 デイジー(こじょう でいじー)調整員/岡山倉敷フィリピーノサークル/63歳
原田 弥生子(はらだ みおこ)医療調整員/AMDA兵庫/51歳
藤本 瑞穂(ふじもと みずほ)医療調整員/AMDA兵庫/47歳
札場 千絵(ふだば ちえ)医療調整員・心理士/医療法人たかはしクリニック
宮本 翔太(みやもと しょうた)調整員/岩国医療センター/26歳
山上 正道(やまがみ せいどう)調整員/AMDA社会開発機構(AMDA-MINDS)/48歳
*当プラットフォームは、AMDA、岡山県、香川県、高知県、徳島県の協力自治体、協力医療機関と企業などにご参加いただいて、南海トラフ災害が発災した際、協力して被災地支援を行っていく体制のこと。

■協力機関等からの派遣者(7月15日 倉敷市真備町) *職種別五十音順
今井 賢治(いまい けんじ)鍼灸師/帝京平成大教授、AMDA災害鍼灸ネットワーク代表世話人/53歳
小野 由美子(おの ゆみこ)鍼灸師/岡山県鍼灸師会/31歳
國安 俊成(くにやす としなり)鍼灸師/岡山県鍼灸師会/56歳
吉田 和彦(よしだ かずひこ)鍼灸師/岡山県鍼灸師会/43歳
賀川 進太郎(かがわ しんたろう)弁護士/賀川法律事務所/55歳
加藤 高明(かとう たかあき)弁護士/賀川法律事務所/35歳
石堂 智行(いしどう ともゆき)医療調整員/AMDA ERネットワーク登録メンバ―/48歳

■本部からの派遣者(派遣順)
難波 妙(なんば たえ)調整員/AMDA本部職員/総社市在住/54歳
橋本 千明(はしもと ちあき)看護師/AMDA本部職員/岡山市在住/38歳
神倉 裕太郎(かみくら ゆうたろう)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/26歳
岩尾 智子(いわお ともこ)看護師(米国資格)・調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/34歳
大西 彰(おおにし あきら)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/50歳
三宅 孝士(みやけ たかし)理学療法士・調整員/赤磐市役所職員(AMDA本部に出向中)/56歳

【皆様からの募金を受け付けております】
■郵便振替■口座番号:01250-2-40709 口座名:特定非営利活動法人アムダ
*通信欄に「西日本大雨緊急支援活動」とご記入下さい
■楽天銀行■ロック支店 普通預金 口座番号:7002547 口座名:特定非営利活動法人アムダ
■中国銀行■一宮支店  普通口座  口座番号:1347410 口座名:特定非営利活動法人アムダ
■PAYPAL・クレジットカードでの募金も受け付けています。詳細はホームページをご覧ください。
なお、ご寄付指定いただいた緊急救援活動の寄付総額が、その活動の支出経費を超えた場合には、他の緊急救援活動に充当させていただくことがあります。ご了承をお願いいたします。

【お問い合わせ】AMDAボランティアセンター
〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1 TEL:086-252-7700
FAX:086-252-7717 E-mail: member@amda.or.jp  http://www.amda.or.jp