インド担当 岩尾 智子
【ヘルメット配布による交通事故防止啓発活動】
2018年6月18日、AMDAはブッダガヤ地区ロータリークラブと協働で、ブッダガヤ在住のオートバイ使用者45名に先着順でヘルメットを配布しました。この事業は、同地区でオートバイ事故が多発していることから、交通事故防止啓発活動の一環として、ヘルメットを配布してもらえないか、という相談がブッダガヤ地区警察からブッダガヤ地区ロータリークラブにありました。同クラブからAMDAにも相談があったことから、ヘルメットにかかる費用を半分ずつ出し合い、協働でヘルメットを配布することとなりました。
配布時には、40℃を超える暑さにも関わらず、町の道がヘルメットを受け取る人で埋め尽くされ渋滞ができるほどで、ブッダガヤ地区警察にも警備面でご協力いただきました。通常、ヘルメットを被ってオートバイに乗っている人を見かけることがほとんどないブッダガヤですが、この日は猛暑の中、皆受け取ったヘルメットをすぐ着用していました。
ヘルメットを受け取ったハッサンは、「ヘルメットを贈呈してもらえてうれしい。このヘルメットは自分を守ってくれるし、ひいては家族を守ることにもなる。大切にしたい」と話しました。加えて、5か月後の11月、「以前、AMDAとブッダガヤ地区ロータリークラブからヘルメットをもらった。今でも大切に使っている。ありがとう。」と6月にヘルメットを受け取った青年から声をかけられ、啓発活動による影響力の大きさを実感しました。
【連携協定締結】
2018年6月に行った「ヘルメット配布による交通事故防止啓発活動」を協働で行ったブッダガヤ地区ロータリークラブとAMDAは連携協定を締結しました。
この協定は、特に災害時に協力していこうというものです。2018年8月に発生したケララ州洪水の際に、AMDAは被災地のロータリークラブと協力して活動した経緯があり、ブッダガヤ地区ロータリークラブの月例ミーティングでその経験を共有しました。ブッダガヤ地区ロータリークラブも、ケララ州洪水時に被災地支援をロータリークラブの繋がりで行ったと話し、災害時にAMDAと協力して活動していきたい、とメンバーから話がありました。
2018年11月17日、ブッダガヤ地区ロータリークラブ・パタック会長、AMDA菅波代表、AMDAインド支部ミナクシ事務局長がそれぞれ署名し、協力協定を締結しました。