AMDAインド支部の活動1:都市封鎖が段階的に解除されていく中で
インド全土では、新型コロナウイルス感染症の影響により、3月末から5月にかけて不要不急以外の外出を禁止する都市封鎖が行われていました。6月8日からは飲食店や宗教施設などが再開し、今後も段階的に封鎖が解除されていく予定です。AMDAインド支部は、6月末までには都市封鎖が解除され、外出する人や州を超えた移動も増加するだろう、と予測しています。
インドでは新型コロナウイルス感染者数が増加傾向にある中、職場復帰などにより外出する機会が増えるため、感染予防対策の一環としてAMDAインド支部は本部と協力して、マスクの配布を予定しています。
配布予定のマスクは洗って再利用できるようコットン生地を利用したもので、南インドの農村地域であるニーラギリ県の女性たちによる手作りです。同支部がこのマスクを購入することで農村地域に住む女性たちの収入になるため、生活支援にも繋がります。
マスクを作るニーギリ県の女性
インド支部は、「レッドゾーンと呼ばれる感染リスクの高い地域の清掃員などへの配布の準備を行っています。また、虐待を受けたり、ケアを放棄されたお年寄りと精神障がい者約500人が暮らす『アユルーダお年寄りの家(デリー首都圏内)』でも配布を予定しています。更に、裁判所や政府のオフィスなど多くの人が集まる場所での配布も検討中です。」と話しました。
状況を見ながら、6月中旬から下旬にかけて、支援を行う予定です。