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2月9日、徳島県南部・西部総合県民局と阿南市が主催する防災訓練が阿南市立阿南第二中学校行われました。
AMDAは阿南市と、南海トラフ地震等による大規模災害時の医療救護活動に関する協力協定を締結していることから、AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム*に協力いただいている医療機関・団体とともに、医療救護所訓練に参加し、加えて、AMDA兵庫・「防災海」によるテントを利用したサウナの展示も行いました。
2月9日未明に南海トラフ巨大地震が発生し、阿南市でも震度6強以上の揺れに見舞われ、津波被害も甚大で、多数の家屋が倒壊または流出、さらに周辺医療機関も被災しているため、同日午前中に負傷者が避難所に押し寄せた、と想定して医療救護所訓練が行われました。この訓練に、陸上自衛隊、阿南市医師会、徳島県看護協会、阿南保健センター、阿南防災士の会、地元消防団と一緒に、AMDA医療チームも参加しました。
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医療救護所訓練ではまず、地元消防団により負傷者が医療救護所へ搬送され、感染症疑いの方を判別。トリアージ後は、合同医療チームが負傷者の処置を行い、重傷者は救急車により受け入れ可能医療機関へ搬送されました(搬送部分は仮想)。
並行して、AMDA独自の訓練として、各医療機関が出発から避難所到着までの移動状況をJ-SPEED**に記録。続いて、阿南医療センター内に立ち上がった活動拠点本部(仮想)が阿南第二中学校救護所の受け入れ先となり、ホウエツ病院DMAT(災害派遣医療チーム)が同救護所へ派遣され、EMIS***を立ち上げました。また、J-SPEEDを介し、DMATとAMDAが医療情報を共有し、より実災害に近い訓練となりました。
医療救護所訓練の振り返りでは、阿南市では行政と民間が一体となって防災訓練に取り組まれていて勉強になった、と参加メンバーより発言がありました。さらに、実災害では外部から災害発生直後に被災地に入ることが物理的に難しいことも話題にあがり、自助・共助の重要性も再認識されました。今回、長野県にある諏訪中央病院医療チームは、大雪による渋滞・通行止めで、徳島県まで13時間かけて前日に移動した後、訓練に参加いただきました。参加者の1人は「豪雪災害から始まった、訓練でした」と振り返りました。
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今回ご参加いただいたAMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力医療機関・団体(順不同)
・ホウエツ病院
・諏訪中央病院
・DiMOT
・AMDA兵庫 ・ 「防災海」
・AMDA神女クラブ
*AMDA南海トラフ災害対応プラットフォームとは、今後起こりうる可能性が非常に高いとされている南海トラフ災害への取り組みとして、認定特定非営利活動法人AMDA(アムダ)が中心となって、自治体、医療機関、企業、NPOなどが一体となり、災害が起こったさいの支援活動がスムーズに行うことができるよう事前に連携準備を進めておくためのネットワーク形式のプラットフォームです。
**J-SPEEDとは、災害医療チームの標準診療日報です。(https://www.j-speed.org/)
***EMISとは、広域災害救急医療情報システムです。(https://www.wds.emis.go.jp/)