プロジェクトオフィサー 小川 直美
AMDA では、2015 年より特定非営利活動法人ルワンダの教育を考える会とともに、ルワンダの子どもたちの健康増進と死亡率の低下を目的として、学校保健事業の普及活動を行っています。
事業の一環として、ルワンダからサフィナ医師が来日し、7 月 18 日から 25 日まで岡山市で研修を行いました。サフィナ医師は現在病院勤務をしながら、志を共有する仲間の医師たちと学校健診事業を無償で行っています。「2015 年から 7 年間で 4,750 人以上の子どもたちが健診を受けることができました。しかし健診後の体制が整っておらず、病気を特定された子どもがどのような治療を受けられているのか分かりません。今後は健診事業の継続とともに、こうした子どもたちを治療するためのクリニック設立を目指したい」と話されていました。
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科免疫・衛生学分野の頼藤貴志教授(AMDA理事)のサポートの下、岡山医療センター、青山こども岡山北クリニック、ももたろうクリニック、南区南保健センターで研修を行い、日本の小児医療や乳幼児健診の様子を見学しました。
サフィナ医師は、日本の医療設備や一人の患者に対しチームで治療にあたる様子に感銘を受けられ、また、全ての地域で健診が無料で行われている日本の健診システムが素晴らしいと話されました。「自分たちのすべきことがより明確になりました。長い時間がかかると思うが頑張っていきたい」と今回の研修を振り返られていました。