2021年度年次報告 健康増進 プライマリーヘルスケア事業(2022/7発行) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2021年度年次報告 健康増進 プライマリーヘルスケア事業(2022/7発行)

インド・ブッダガヤ AMDA ピースクリニック母子保健事業  photo221 222

◇実施場所: ビハール州・ブッダガヤ地区
◇実施時期: 2009 年11 月〜継続中
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成: AMDA ピースクリニック(以下APC)
◇受益者数(2021 年度): 延べ1,683 人
◇受益者の声:
「APC はブッダガヤだけではなく、マスティプールとピパラパティ地域に住む妊婦さんの健診を無料でして下さるのでとても助かっている。妊娠中に私立のクリニックに高いお金を払って診てもらうことができない貧しい人々はAPC で健診を受けられ、母子ともども元気に出産できることはとても嬉しく思っている。

今は都市封鎖が解除されたため、現地の人々が移動のためにオートリキシャを使用するようになり、封鎖中に比べると収入が少し増えたが、家族のニーズを満たすことはできていない状況である。こんな状況の中、AMDA からの食糧支援をいただけることはありがたく思っている。」

 
◇事業内容:
2021 年4 月に入ってから、新型コロナウイルス感染がインドで再拡大していた影響により、AMDA ピースクリニックは4 月下旬から7 月上旬にかけて一時的な閉鎖を余儀なくされ、対面で行う必要がある食糧支援は一時的に中断。一方、クリニックに掛かるお母さんたちからの相談には、現地スタッフが電話で対応し、必要があれば地元医師の診療を勧める体制をとるなど、支援を継続して行った。ビハール州における都市封鎖が段階的に解除された7 月5 日からAMDA ピースクリニックは、毎月1 回行う食糧支援と月2回行う妊産婦健診を再開。

 
新型コロナウイルス感染症の拡大が始まって以来、ビハール州ブッダガヤでも失業者が急増し、食糧の価格高騰もあり、特に農地を持たない人は食糧を手に入れるのも困難な生活が1 年以上続いていた。9 月からは食糧支援の回数を月1 回から2 回に増やし、妊産婦世帯を対象にインドの家庭料理に欠かせないジャガイモ、ダル、ひよこ豆、塩、調理油を配布しました。加えて、政府からの支援を得られない世帯には小麦あるいはお米を追加で手渡した。

2021 年度は延べ683 人の妊婦さんが検診を受け、延べ1,000 人の妊産婦世帯に食料支援を行った。

最後に、2017 年度からグンゼラブアース倶楽部様より提供いただいているショーツを、APC 利用登録時と出産報告時に各2 枚ずつ、妊産婦に提供している。