AMDA本部 近持 雄一郎
昨年12月から今年の2月中旬まで、AMDAはGOARNからの要請で、感染症対策の専門家として岡山大学病院の萩谷英大医師をパプアニューギニアに派遣しました。GOARNとは世界各地で感染症が発生した際に専門家を派遣する枠組みで、WHOとそのパートナー機関が中心となって運営されています。今回の派遣は、現地医療機関や当局の医療部門と協力して、医療従事者を対象に基本的な感染対策指導やワークショップを行うことが目的でした。一方、パプアニューギニアはこの時期長期休暇期間にあたり、また現地特有の組織構造も手伝って、計画の変更に適宜対応せざるを得ませんでした。萩谷医師いわく、「非常にチャレンジングな国であるということを聞いていたが、まさにそれを実体験した派遣だった」ということです。そんな難しい状況の中、萩谷医師は、政府発行の感染症対策ガイドラインに関して、専門家の見地から助言を行い、この点に関しては一定の成果を上げることができたということです。