AMDA本部 近持 雄一郎
2021年12月16日、強い勢力を伴う大型の台風、台風22号(オデット)がフィリピンに上陸し、同国中部のシアルガオ島を皮切りに、ボホール島やセブ島などに甚大な被害をもたらしました。12月19日時点での被災世帯数は18万世帯にのぼり、実に70万人以上が被災しました。今回、AMDAはAMDAフィリピンや現地協力団体とともに緊急救援活動を実施。医療支援ならびに救援物資の配布を行いました。とりわけフィリピン海軍や海軍予備役との連携が功を奏し、離島を含む各島々への効果的な支援を実現することができました。
人災や自然災害は、時に子どもたちの心身に長期的な影響をおよぼします。今回の救援活動では、物資支援とともに、複数の団体から集まったボランティアによるマジックショーなどが行われました。子どもたちは笑いを分かち合いながらパフォーマンスを楽しみました。児童を対象とした救援活動は、今年1月末に南レイテにあるピントゥヤン(Pintuyan)、サンフランシスコ(SanFrancisco)、リロアン(Liloan)の三つの町で実施されています。これら一連の活動はキャラバン隊という形で継続され、3月現在も行われています。