令和2年7月豪雨から1か月 ~熊本県相良村保健師の方より~ – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

令和2年7月豪雨から1か月 ~熊本県相良村保健師の方より~

7月16日の川辺川。まだ、水位が高く濁っていた

7月4日の豪雨により、熊本県の球磨川、そして支流の川辺川が氾濫し、川辺川が村の中央を流れる相良村では床上・床下浸水の被害にあい、72人の方が避難生活を余儀なくされました。11日にも大雨で河川が増水し、被害が拡大。その結果、同村の保健師3人は通常業務に加え、避難所での健康管理や被災宅の戸別訪問など、休みなく複数の業務を行う状況でした。

7月12日、AMDAはその状況を鑑みた人吉保健所長より同村保健師支援の要請を受け、相良村役場での保健師や職員から聞き取りを実施、翌日13日より22日まで保健師と戸別訪問を実施しました。







昨日8月10日、相良村保健師の方よりコメントをいただきましたのでご紹介させていただきます。

「あの豪雨から1ヶ月、ずっとずっと増水し茶色に濁っていた川辺川が、少しずつ深い青緑の清らかで穏やかな川辺川に戻りつつあります。その川辺川と同じように相良村も相良村民の生活も少しずつ日常を取り戻しつつあります。

この一ヶ月、私たちを支えてくれたのは多くの人とのつながりです。職員同士、住民の方々、支援団体の皆様、そして家族…本当に多くの支えをいただいた事に感謝しています。

また、保健活動においては計画と経験が大きな力になった事も事実です。目の前の出来事に振り回されることなく、先を見据えて保健活動を進めていけたのは、事前に物事を予測し立てていた防災計画と、今まで参加させていただいた震災等への支援の経験です。ある住民の方から「経験は宝だと、家族で話しています」と語っていただきました。本当にそうだと思います。まだまだ課題も多く残っている相良村ですが、この経験が私たち相良村の宝になるように、これからもひとつひとつ丁寧に前を向いて、住民と共に頑張っていこうと思います。」