10日から11日にかけ、赤磐市職員及びAMDA調整員(赤磐市職員)からなる赤磐市チームは球磨村への物資支援を実施した。一方、AMDAチームは人吉市立第一中学校へ避難されている方々に対し災害鍼灸、そして柔道整復師による整骨を行うことを決定。11日に整骨を開始した。
▶1.人吉市立第一中学校での避難所支援活動(AMDAチーム)
▶2.熊本県球磨村への物資支援活動(赤磐市チーム)
1.人吉市立第一中学校での避難所支援活動(AMDAチーム)
問診を行う柔道整復師
AMDAチームは、8日より人吉市立第一中学校 (11日現在避難者数119人) にて、医師と看護師による避難者の見守りを行ってきた。10日に地元の保健師らへの引継ぎを終えたが、同チームは長引く避難生活を余儀なくされている方々に対し更なる支援を検討。10日、人吉保健所での登録後、同避難所にて災害鍼灸及び整骨を行えることとなった。
本日11日には柔道整復師1人による整骨を開始。尚、今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止を第一に、複数の専門家の助言のもと、消毒などによる環境整備を徹底、また接触を最低限とするため施術時間を15分と定めた。本日は車中泊をしている方、体の痛みを訴える方々など、合計10人を施術。首が回らないと言われていた方が施術後、チームの前で実際に首を回しながら非常に喜ばれていた。
明日12日は、2016年に発生した熊本地震以降、「AMDA熊本鍼灸チーム」として災害鍼灸を行ってきた鍼灸師がチームに加わる予定である。
2.熊本県球磨村への物資支援活動(赤磐市チーム)
10日午後、合流した赤磐市職員とAMDA調整員(赤磐市職員)は、人吉市災害対策本部訪問後、夕方には人吉市立第一中学校に到着。赤磐市から持ってきた飲食物などの支援物資を渡した。その後、球磨村の役場機能を担う「さくらドーム(球磨村)」を訪れ、村長と面会。今回の物資支援及び第一中学校での活動について報告を行い、村長からも遠くからの支援に感謝の意を述べられた。その後、さくらドームにも段ボールベッドや食料などを配布した。
11日、赤磐市職員が現地を出発後、AMDA調整員はAMDAチームと合流し、災害鍼灸・整骨活動の物資調達など調整業務を行い、同日帰途についた。
赤磐市は今後も必要に応じて支援を検討する。
【7月11日時点のAMDA派遣者】 *敬称略、派遣順
山田 章博(やまだ あきひろ)調整員 / 岡山県赤磐市職員(AMDA本部にて研修中) / 45歳 / 岡山市在住
平野 晃(ひらの ひかる)調整員・柔道整復師 / AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー・天理教道竹分教会 / 32歳 / 岡山県里庄町在住
岩尾 智子(いわお ともこ)調整員・看護師(米国資格)/ AMDA職員 / 36歳 / 徳島市在住
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