AMDAインドネシア支部 医師 Dr. Herwin
AMDAインドネシア支部 医師 Dr. M. Riyadi
活動場所:インドネシア・スラウェシ島ワジョ県
派遣期間:2019年6月11日~6月13日
派遣者:AMDAインドネシア支部医師4人
災害概要:
2019年6月上旬、インドネシア・スラウェシ島が大雨に見舞われ、広い範囲で洪水が引き起こされた。インドネシア国家防災庁の情報によると、同島南スラウェシ州にて1,452世帯が被災しており、また同島南東スラウェシ州では5,924人が避難生活を余儀なくされた。この災害を受け、AMDAインドネシア支部は1次隊として医師4人を南スラウェシ州へチームを派遣、2次隊として医師7人を南東スラウェシ州へそれぞれ派遣し、医療支援活動を行った。
活動報告:
今回参加したワジョ県でのAMDAの活動は、私達にとって初めての人道支援活動の経験で、AMDAチームは、私達2人を含む医師4人のチームとして活動しました。
2019年6月11日午後5時に、AMDAチームはワジョ県に向けて(AMDAインドネシア支部のある)マカッサル市を出発しました。マカッサル市からワジョ県までは224km、車で約5時間の道のりでした。同日深夜1時にワジョ県についたAMDAチームは、洪水地域から離れたパンマナ診療所(Puskesmas Pammana)に宿泊しました。
翌日12日、私達は、保健省関係者、診療所の責任者と面会、被害状況や支援内容についてミーティングを行いました。その結果、AMDAチームは最も洪水が深刻だった3つの村(Ujungpero, Benteng Lompoe, Tonrong Tengnga)で支援を実施することになりました。
同日午後1時、最初の村(Ujungpero)に到着後、すぐに同村村長の自宅に、医療救護所を設置しました。また、村長の案内で、村の洪水の状況調査にも行きました。洪水はダム湖の氾濫が原因で発生したそうで、浸水した学校や、壊れた道、水にさらわれた民家などもありました。その後、診察が必要な人々に対し、医療支援活動を行いました。また同日、同村から車で1時間離れた2つ目の村(Benteng Lompoe)へも訪問し、医療支援を実施しました。
AMDAの医療救護所の様子
翌日13日、3つ目の村(Tonrong Tengnga)へ向かいました。この村はワジョ県の中心部から離れたところにあり、AMDAチームの宿泊先の診療所からボートを使い1時間かけて行く必要がありました。同村でも、私達は医療支援を実施しました。
AMDAチームは以上3つの村にて、合計247人の被災者に対し医師の診察など医療支援を実施し、診察した方の中には、高血圧の症状のある方が多くみられました。
ADMAの活動に参加できたことはとても印象的で、今回、支援活動の機会をいただけたことに感謝いたします。