モンゴル保健大臣よりAMDA理事佐藤拓史医師に名誉勲章 モンゴル国立医科大学よりAMDAへ感謝状授与 – AMDA(アムダ)
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モンゴル保健大臣よりAMDA理事佐藤拓史医師に名誉勲章 モンゴル国立医科大学よりAMDAへ感謝状授与

AMDA理事 難波妙

2019年9月10日、佐藤拓史医師のこれまでのモンゴルにおける内視鏡技術及び救命救急技術移転への貢献が認められ、モンゴル保健大臣より名誉勲章が授与されました。

またモンゴル国立医科大学からは、日本モンゴル教育病院への医療技術支援に対して感謝状がAMDAへ授与されました。

保健省、サランゲレル保健大臣からの佐藤医師への名誉勲章は、AMDAの長年にわたるモンゴルでの医療活動の一環として佐藤医師が2017年よりモンゴル国立医科大学で内視鏡技術向上を目的に講義や実技講習を実施し、加えてウランバートル救急サービス103では、救命救急の技術を実践的に指導してきたことが認められ、今回の叙勲に至りました。

この名誉勲章は、モンゴルの保健医療分野に貢献した外国人に授与されるものです。

この叙勲を保健大臣に代わり伝達したモンゴル国立医科大学バトウンダラフ副学長は、過去の佐藤医師の活動に加え、今年3月の日本モンゴル教育病院の開院を前にして国立医科大学病院で行われた内視鏡技術指導、ウランバートルから車で7時間、375Kmのオルホン県エルデネットで2日間にわたって行った救急医療技術ならびに災害救急についての講義と実技指導が、モンゴルの医師たちに非常に有意義であったこと、そして来年もヘンティ県やアルハンガイ県での救急医療技術、モンゴル国立医科大学での内視鏡技術に関する佐藤医師の協力に期待感を示しました。

また、同日、モンゴル国立医科大学ツォルモン学長からは、2008年以来、AMDAが行ってきたAMSA(アジア医学生連絡協議会、菅波代表が学生時代に1980年に設立した団体)への事業協力ならびに2017年からの佐藤医師の内視鏡技術支援、岡山県済生会病院でのモンゴル人内視鏡医研修事業など、大学教育におけるAMDAの協力が、優秀な医学生の学びや成長につながり、学生が世界に視野を広げるきっかけとなったこと、研修医のみならず、内視鏡専門医の技術の向上に大いに貢献していることに対する感謝とともに感謝状が渡されました。

同席していた同大学病院オトゴンバヤル病院長は、「私自身も佐藤医師の内視鏡検査をうけた経験があり日本の高度な技術を実感しています。今後もAMDA には幅広い医療分野での協力を期待しています。」と述べられました。

さらには、2008年からモンゴル事業を担当するAMDA理事、難波妙にもモンゴル国立医科大学より大学教育に貢献した人に送られるメダルが授与されました。(写真4)


佐藤医師のコメント:
この身に余る叙勲を受け、モンゴルの未来へ繋がるAMDAらしい医療支援活動の継続性に対して、大きな責任を自覚しております。
医療支援活動の中で本当に必要なことをその国の人々と話し合いながら、その要請に応えて行ける医療専門家チームを充実させていくことが不可欠です。
様々な方面から力をお貸しいただき、AMDAらしい活動ができていることを改めて実感しています。
日頃からAMDAを支援していただいている方々に深く感謝致します。