AMDA医師に治療を受ける女性
7月28日、現地協力NPO AFAD、AMDAバングラデシュ支部とAMDA看護師からなる合同チームは、洪水被害の大きかった、クリグラム(Kurigram)県南部チルマリ(Chilmari)郡パリシャッド(Parishad) 村カサル(Kasal)にある教育施設で医療支援活動を行った。朝から16時過ぎまで、途絶えることなく訪れた患者は218名に上った。熱、皮膚のトラブル、節々の痛みを訴える人が多かった。
翌29日、AMDAと協力協定を結んでいるバングラデシュNGOのテンガマラ婦人会(TMSS)から追加支援物資として、米、油、豆、いもが入った食糧支援物資とビスケットを提供いただいた。同県チルマリ郡ラマナ(Ramana)村にあるコミュニティーセンターで活動した合同チームは、自分たちで準備したものとTMSS提供の物資、ビスケットを、併せて312世帯に配布した。加えて、前日に引き続き医療支援活動も行い、156名の患者が医師の診察を受けた。中には、洪水で被災した家の片付けなどで、まっすぐ立てないほど腰に痛みを訴えるお年寄りもいた。
支援物資を受け取ったモノアラさんは、自宅が洪水により全壊し、一時は避難所に身を寄せた。今は、木の柱とビニールなどの材料で小屋を建て直して、暮らしている。家族は5人いるが、被災して農家としての現金収入がないので食糧を手に入れることができない。「危機的状況で暮らす中、今回支援いただいた食糧は本当に助かる。私たち家族5人が2日間食べられる量。2日後からはまた、食糧を手に入れる方法を考えないといけない。」と話した。
血圧を測定するAMDA看護師
診療後、薬を受け取る患者
被災者の多くは、川から汲んだ水を浄水タブレットで処理した水を、飲料水として使用している。この辺りは、洪水から3週間近くなるにも関わらず、家屋の周りが未だ浸水したままだ。田畑はほぼ全滅しており、道路も一部浸水している。合同チームは被災した家を訪問予定だったが、道中、仮でかかっている橋は危険を伴うため、通行止めになっていたので引き返した。
合同チームは、本日30日も被災地での活動を継続している。
【AMDA本部からの派遣者】
・伊藤 麻友美 / 看護師 / AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー / 35歳
・橋本 千明 / 看護師 / AMDA本部職員 / 39歳
【街頭募金のお知らせ】
7月31日(水)午後3時から4時まで 岡山駅地下からイオンモール岡山への地下連絡通路(イオンモール岡山入口付近)にて街頭募金を行います。
【皆様からの募金を受け付けております】
■郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
■中国銀行 一宮支店(店番188) 普通口座 番号1347410
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
■楽天銀行 ロック支店(店番202) 口座番号7002547
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
■クレジットカード、PAYPALでの募金も受け付けています。詳細はホームページをご覧ください。
ご寄付指定いただいた緊急救援活動の寄付総額が、その活動の支出経費を超えた場合には、他の緊急救援活動に充当させていただくことがあります。ご了承をお願いいたします。
【お問い合わせ】 特定非営利活動法人AMDA 事務局
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