インドネシア土砂災害被災者緊急支援活動(2022/01発行ジャーナル冬号) – AMDA(アムダ)
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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドネシア土砂災害被災者緊急支援活動(2022/01発行ジャーナル冬号)

GPSP支援局 総務担当 ブルックス 雅美
 
現地時間10月3日午後、インドネシア・スラウェシ島の南スラウェシ州ルゥー県では豪雨により川の氾濫、複数の地域で鉄砲水や地すべりが発生。127人が亡くなり、一時期1万2,000人もの人が孤立する事態となりました。

この深刻な状況を受け、5日、AMDAインドネシア支部、ムスリム大学(UniversitasMuslimIndonesia)医学部およびAMSAムスリム大学支部などから成る合同医療チーム(医師2人と医学生4人の計6人)を結成。医療チームは、同支部および同大学のあるマカッサルを出発し、陸路で翌日6日に被災地のルゥー県に入りました。同県副知事を訪ねたのち、ムスリム大学卒業生の地元医師と共に支援実施を決定。6日および7日は、被災地に医薬品や食料品、日用品などを贈呈する一方、ノースワレンラン地区の2カ所で合計49人の被災者の無料診察と治療にあたりました。現地の報告によると、皮膚や急性の呼吸器系の症状、下痢や高血圧などの症状が見られました。

 
合同医療チームは8日に再びノースワレラン地区に戻り、医療支援が行き届いていなかった村のモスクの前など2カ所で無料診療を実施。その後、医療チームの情報を受け、チームの移動診療車を使ってボーン地区でも医療支援を行いました。この日は合計133人を診察しました。

翌日9日、チームは副知事に活動終了の報告を行い、帰途につきました。