AMDA速報40 西日本豪雨災害被災者支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報40 西日本豪雨災害被災者支援活動

AMDAは、7月21日に真備公民館薗分館に看護師の派遣を開始し1か月以上が経過した。薗分館は、西日本豪雨で浸水被害を受けた倉敷市真備町箭田の小規模多機能ホームを利用していた高齢者を含め仮設ホームとして過ごしている。小規模多機能ホーム自体はもともとユニット式と呼ばれる、入居ひとりひとりの個性と生活リズムに合わせた個別ケアを受けていたが、現在は避難のため集団生活を続けている。


台風20号の際、薗公民館で避難者の方に声をかける

8月23日は台風20号が岡山県に接近した。その影響で倉敷市より真備地区にも高齢者避難開始の指示が発令された。そのため山河看護師も薗分館で待機した。薗分館には、台風の影響により一時的に4名が避難に訪れた。夜間は、新たに公民館へ避難してこられた方を指定避難所へ案内するなど対応。状況は落ち着いており、朝、倉敷市保健師へ申し送りを行った。

 


記録を行う藤田介護福祉士

保健師チームや他団体とも、現場での良好な連携が続いている。避難している高齢者のひとりは、『被災前は、1人暮らしをしながら車の運転を含む生活を自立して行うことができていた。被災を機に車を失ったものの、糖尿病という基礎疾患を抱えながら避難生活を送る中で、食事や運動のバランスが崩れ合併症である足の病変が起き、通院が必要』という状況であった。新たに介護サービスを受けられるよう申請する必要が出てきたが、DWAT(災害派遣福祉チーム)、県外からの保健師チーム、倉敷市の保健師チーム、真備地域で診療を再開した診療所と連携をとりながら、申請に繋がった事例となった。他にもJRAT(大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会)の言語聴覚士により、避難高齢者の食事中に嚥下観察をして頂き、誤嚥に関する予防の助言を受けた。








* AMDAは8月15日をもって緊急支援活動を終了。但し看護師1名による真備公民館薗分館での支援活動は8月31日まで継続している。

■派遣者一覧 *職種別五十音順、敬称略
【真備公民館薗分館】(倉敷市真備町)
・山河 城春(やまかわ しろはる)看護師/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/43歳
・藤田 智幸(ふじた ともゆき)介護福祉士/ケアハウス 夕なぎ苑/35歳 (27日夜勤)

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