8月5日、インドネシア、ロンボク島でマグニチュード(M)7.0の地震が発生。発生から数日が経ち、被害の状況が明らかになってきた。8月10日現在、死者数が321人にのぼり、27万人以上が避難生活を余儀なくされている。また、9日の情報ではあるが、1,000人以上が重傷を負い、医療機関で治療を受けている(インドネシア国家防災庁発表)。現在もまだ情報収集の段階であるため、これらの数字は更に増加するものと見られる。
この甚大な被害状況を鑑み、AMDAグループ代表 菅波 茂 医師のインドネシア入りを決定した。現在マレーシア在住の菅波代表は13日にインドネシア入り、AMDAインドネシア支部と合流し、現地入りする。
尚、AMDAインドネシア支部は、7月29日にロンボク島で発生したM6.4の地震を受け、翌月1日に医師2人、AMSA(アジア医学生連絡協議会)1人を含む第1次医療チームを派遣、被災者を対象に巡回診療を行っていた。このM7.0の地震の翌日6日には、チームは震源地に近い西ヌサ・トゥンガラ州マタラムにある州立病院を訪問、患者があふれ、病院内だけでなく駐車場でも患者を治療する様子を見た。この状況を受け、同支部は麻酔科医1人、一般医2人、AMSA1人を第2次医療チームとして派遣することを決定。第2次チームは8日よりロンボク島入りし、甚大な被害を受けたロンボク島北部にて、負傷者の診察などにあたっている。
・AMDA本部からの派遣者
菅波 茂(すがなみ しげる)医師/AMDAグループ代表/71歳
・フライト情報 (各現地時間)
クアラルンプール 8月13日 13:40発 マカッサル 同日 17:05着
・これまでのインドネシアにおけるAMDAの主な活動
洪水被災者緊急支援(’16)、スマトラ島地震緊急医療支援(’16)、マナド洪水緊急支援(’14)、ジャカルタ洪水緊急支援(’13)、アンポン島洪水医療支援(’12)、南スラウェシ島台風緊急医療支援(’12)、マカッサル洪水緊急医療支援(’11)、メラピ火山緊急医療支援活動(’10)、スマトラ島沖地震緊急医療支援(’09)など
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