AMDA速報13 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報13 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動


7月19日、気温が35度を優に超える中、AMDAでは西日本豪雨災害被災者に対する緊急支援活動を2か所の避難所で継続した。


マッサージおよび災害鍼灸を取り入れた被災者の健康支援プログラム

 (倉敷市真備町:倉敷市立岡田小学校敷地内 倉敷市立岡田幼稚園)








岡田小学校でマッサージおよび鍼灸治療をスタートしてから5日が過ぎ、少しずつ利用者が増えてきている。

18日は鍼灸治療では22人の治療を実施。マッサージでは9人に施術した。2度目の利用という方も増えている。

岡田小学校で避難生活をしている方だけでなく、自宅避難されている方の利用もあり、初めて来られる方の中には、今回治療を受けられた方から紹介されて訪れる方も増えてきている。

主訴としては腰痛、肩の痛み、頭痛などが多く、被災したご自宅の片づけ、慣れない避難所での生活、限られた避難所のスペースで、じっとして過ごすための運動不足などが原因として挙げられていた。

また10代の患者も増えてきている。家族の紹介などで鍼治療やマッサージを受けに訪れるが、そのほとんどが自覚症状はない。

しかしながら、鍼灸師が対応すると、疲労の蓄積が色濃く出ており、心身共に効果のある鍼治療が非常に有効である。

中には鍼が苦手な方もいらっしゃり、同様の効果がみられるマッサージなら受けたいといわれる方もいる。

これらのことからも鍼とマッサージ、双方の施術が被災地での健康支援として必要とされていることがわかる。

19日も18時まで活動を行い、20日以降も同様に継続していく。


 


避難所での生活をサポートする 健康支援プログラム

(総社市真壁:勤労者総合福祉センター・サンワーク総社)









20世帯53人が避難するサンワーク総社(18日時点)で、日中の見守り及び避難所の衛生環境の整備、健康相談、介助などを行っている。

18日は看護師、栄養士などが15人の方への対応を行った。

サンワーク総社には医療介助や見守りが必要な方がおられる避難家族が多いため、定期的な体調管理や介助などが必要不可欠。

それらの方にAMDA保健師1名と調整員1名や、自治体の保健師などが連携し、医療・介護サービスなどを活用しながら、状態の悪化を防ぐことができている。

しかしながら、同居のご家族は、日中、自宅の片づけなどを行った後、避難所に戻られる方が多いため、肉体的にも精神的にも長引く避難生活で疲弊してきているのが見て取れる。

また、発災から10日以上が経過し、みなし仮設への申し込みが開始したり、自宅の片づけや被災環境など被災状況、復興状況の違いが、避難者の方々の精神的な疲労感を増幅させている。

19日も同避難所での健康支援を実施しており、20日以降も、引き続き継続していく。



なお、活動に際してはAMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム*協力医療機関や協力団体である生活協同組合おかやまコープ様などからもスタッフの派遣協力をいただいている。



*当プラットフォームは、AMDA、岡山県、香川県、高知県、徳島県の協力自治体、協力医療機関と企業などにご参加いただいて、南海トラフ災害が発災した際、協力して被災地支援を行っていく体制のこと。

 

派遣者一覧

■協力機関等からの派遣者(7月18日 総社市) *職種別五十音順

・堀内 美由紀(ほりうち みゆき)看護師/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/55歳

・伊賀 未来(いが みく)保健師/黒潮町職員/36歳

・篠原 さゆり(しのはら さゆり)調整員/ホウエツ病院/42歳

・岩脇 美和(いわわき みわ)調整員/ホウエツ病院/36歳

・難波 和代(なんば かずよ)調整員/地元ボランティア/29歳

・安川 篤子(やすかわ あつこ)調整員/生活協同組合おかやまコープ/47歳

・ 富岡 洋子(とみおか ひろこ)調整員/AMDA社会開発機構(AMDA-MINDS)/51歳

 

■協力機関等からの派遣者(7月18日 倉敷市真備町) *職種別五十音順

・石井 裕美(いしい ひろみ)鍼灸師/岡山県鍼灸師会/38歳

・大島 光稀(おおしま こうき)鍼灸師/岡山県鍼灸師会/22歳

・北村 圭司(きたむら けいじ)鍼灸師/朝日医療大学校鍼灸学科/32歳

・ 谷口 剛志(たにぐち たけし)鍼灸師/明治国際医療大学はりきゅう学講座/43歳

・藤田 洋輔(ふじた ようすけ)鍼灸師/呉竹学園 東京医療専門学校/38歳

・中村 宥海(なかむら ゆうかい)マッサージ師・調整員/地元ボランティア/47歳

・小野田 春花(おのだ はるか)看護師/AMDA ERネットワーク看護師/23歳

・ 伏見 由美子(ふしみ ゆみこ)看護師/AMDA南海トラフ災害対策プラットフォーム協力医療機関 旭川荘療育・医療センター

・ 宮本 龍門(みやもと りゅうもん)調整員/岡山市在住/36歳

 

■本部からの派遣者(派遣順)

・ 難波 妙(なんば たえ)調整員/AMDA本部職員/総社市在住/55歳

・橋本 千明(はしもと ちあき)看護師/AMDA本部職員/岡山市在住/38歳

・神倉 裕太郎(かみくら ゆうたろう)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/26歳

・岩尾 智子(いわお ともこ)看護師(米国資格)・調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/34歳

・大西 彰(おおにし あきら)調整員/AMDA本部職員/50歳

・クリス バーフット 調整員/AMDA 本部職員/岡山在住/26歳

 

【皆様からの募金を受け付けております】

■郵便振替
 口座番号:01250-2-40709 口座名:特定非営利活動法人アムダ
 ※通信欄に「西日本大雨緊急支援活動」とご記入下さい
■楽天銀行
 ロック支店 普通預金 口座番号:7002547 口座名:特定非営利活動法人アムダ
■中国銀行
 一宮支店  普通口座  口座番号:1347410 口座名:特定非営利活動法人アムダ
■PAYPAL・クレジットカードでの募金も受け付けています。詳細はホームページをご覧ください。

なお、ご寄付指定いただいた緊急救援活動の寄付総額が、その活動の支出経費を超えた場合には、
他の緊急救援活動に充当させていただくことがあります。ご了承をお願いいたします。
 

【お問い合わせ】

AMDAボランティアセンター
〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1
TEL:086-252-7700  FAX:086-252-7717
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