2020年度年次報告 災害支援事業(復興支援活動) ハイチ(2021/7発行) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2020年度年次報告 災害支援事業(復興支援活動) ハイチ(2021/7発行)

こどもの家&AMDA合同事業〜ハイチの子ども支援事業〜

◇実施場所: 西県ポルトープランス郊外

◇実施日: 2020年6月12日(2019年12月より継続中)

◇従事者:

・マック・ケビン・フレデリック(AMDAハイチ支部長、歯科医)

・ジョシアン・アンドレ(AMDAハイチ支部、看護師)

・キャミー・タイソン(AMDAハイチ支部)

・ジュスタン・ジュニア・ジョーゼフ(フランソワ孤児院ディレクター)

◇現地での参加者を含めた事業チーム構成:AMDAハイチ支部、森田佳奈子(こどもの家プロジェクト代表)

◇受益者数: 約100人(三ヶ所の孤児院に暮らす孤児合計)



◇受益者の声:

「皆さんが来てくれて本当に嬉しい。次は綺麗な服が着たい。」



◇事業内容:

AMDAハイチ支部は、元AMDA調整員の森田佳奈子氏が代表を務める『こどもの家プロジェクト』と協力して、国内三ヶ所の孤児院に対し、食糧支援などを行う共同事業を実施している。2020年6月12日、一行は首都ポルトープランス近郊にあるフランソワ孤児院を訪問。孤児院に暮らす子ども達を対象に健康診断を行い、食糧を寄付した。現在対象となっている三ヶ所の孤児院では、いずれも国内経済の低迷と政局の混乱により食糧の調達に苦労している。子ども達の栄養改善が喫緊の課題となる中、一部の施設では、「自分達で野菜を作れば食糧の足しになるかもしれない。」という児童のアイデアが発端となり、家庭菜園を設置して、このような事態に対応している。



 

歯科検診事業

◇実施場所: ニップ県フォンデネグレ

◇実施日: 2021年2月27日

◇従事者:

・マック・ケビン・フレデリック(AMDAハイチ支部長、歯科医)

・ジャメソン・シルヴァンス(歯科医)

・ジョジアン・アンドレ(AMDAハイチ支部、看護師)

・ジュスタン・ジュニア・ジョーゼフ(フランソワ孤児院ディレクター)

◇受益者数: 48人



◇事業内容:

2021年2月27日、AMDAハイチ支部が毎年恒例の歯科検診を同国フォンデネグレにある救世軍病院BethelClinicで実施。コロナ禍に加えて、翌28日には首都ポルトープランスで現職大統領に対する大規模なデモが予定されていたが、そんな中、48人の市民が検診に訪れた。フレデリック支部長を含むスタッフ3人(歯科医2人と看護師1人)が対応にあたり、口腔内の洗浄、齲歯症や抜歯、歯茎の病気などの治療を行った。幸いにも新型コロナウイルスの感染が疑われる受診者はおらず、「こんな状況であっても、私達はやるべきことをやった。」と語るフレデリック支部長の言葉に、自身の強い信念が表れていた。