大阪北部地震被災者緊急支援活動:派遣調整員からの報告 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

大阪北部地震被災者緊急支援活動:派遣調整員からの報告

プロジェクトオフィサー バーフット クリス
 

大阪北部地震発生後に現地に入ったAMDA調整員2人が、6月20日、AMDA事務所にて地元テレビ局の 取材に応えました。

大阪北部を震源とした最大震度6弱の地震を受け、6月18日から2日間AMDAより派遣された大西彰調整員と神倉裕太郎調整員は、高槻市と茨木市にある災害対策本部、保健医療センターなど計6カ所の避難所を訪問したことを、撮影してきた写真を使用しながら報告しました。熊本地震等の経験から、夜間には車中泊をする人たちが出るのではと懸念しましたが幸い見当たらなかったこと、家屋については全壊は確認できませんでしたがブロック塀の一部損壊が見られたこと、物流は止まってはいませんでしたがコンビニやお店には水やパンなどは売り切れてしまっていたことについても説明しました。







更に、「家に帰れないというより、余震が怖いから避難所にいる」「今夜も不安な為、避難所で宿泊をする予定」「避難所では他人との距離が近くプライバシーがない、よく眠れない」「食糧は備蓄があるが、ずっとアルファ米ばかりで違うものを食べたい」「お風呂に入れないことが困っている」「余震だけでなく、土砂災害も心配している」等、調整員が自治体に報告した避難者から直接聞いた生の声も、取材の中で共有しました。



近隣の医療機関については、発災日は緊急対応のみでしたが、翌日から通常診療を開始したこと等を確認し、自治体の危機管理の方に最終報告をした上で、調整員らは医療を含む支援の必要性はないと判断し、19日夜に岡山に戻りました。しかしながら、今後の余震や土砂災害等の二次災害の可能性があるため、今後の状況を注視していくと語りました。