AMDA本部は12月11日、ミャンマーからバングラデシュに逃れるイスラム系少数民族・ロヒンギャ難民を支援するため、医師を現地に派遣しました。
今回の派遣者は小児科医である米田哲医師(北九州市在住)。12時28分発の新幹線でJR岡山駅を出発。関西空港からバングラデシュの首都・ダッカに到着後、約300km離れたコックスバザール県内クトゥパロン(Kutupalong)難民キャンプに向かいます。
13日に難民キャンプに入る予定。AMDAバングラデシュと協力し、23日まで仮設診療所で1日約100人の患者を診察する予定です。米田医師は「風邪や下痢、皮膚病が目立っている。診療とともに劣悪な衛生環境の改善にも努めたい」と意欲を示しました。
ロヒンギャ難民は2017年8月末以降から急増。以前から住む難民約20万人と合わせると、約84万人にのぼると推定されています。AMDAは1年間の長期支援活動を計画しており、米田医師の派遣が第1号となります。
米田医師はパキスタン洪水(2010年)や東日本大震災(11年)やネパール中部地震(15年)、熊本地震(16年)のほか、数々の緊急支援チームに参加されています。