AMDAから業務委託を受けているネパール在住の理学療法士・西嶋望さんが9月19日、岡山市北区の岡山国際交流センターで「AMDAネパール地震復興支援・身体障がい者支援」と題して活動報告をしました。
西嶋さんは2015年4月のネパール地震直後に日本からネパールに移住。地震で四肢切断、脊髄損傷の患者が急増したことから障がい者支援の必要性を痛感し、まず現地で車いす製造に取り組んだ経緯を説明しました。
車いすを提供する際は、自己の考えに固執し自己満足に終わらないよう「現地の障がい当事者主体」をモットーに、障がい車宅への訪問活動を開始。まず寝たきりを防ぐことに重点を置いたとしたうえで「障がいは病気ではない」と周囲の理解を求めることに尽力した、と述べました。
西嶋さんは「地震を経験したのは私の運命で、人生の転換期になった」と振り返り、「生きていれば、人との出会いから、いつかきっと転換期が来る、命を繋いでほしい」と熱っぽい口調で訴えました。