岡山県立大学大学院が主催、AMDAが協力する第14回セミナー「災害医療援助特論」公開講座が9月10日、岡山市北区の岡山国際交流センターで開かれました。
AMDA職員が南海トラフ地震の想定規模や事前準備、訓練の内容などを説明。続いて、AMDAと災害連携協力協定を締結している徳島県美波町職員の浜大五郎さんが「住民主体の事前復興まちづくり」と題して講演しました。
美波町は、南海トラフ地震で人口の約30%が犠牲になるという衝撃的なデータが徳島県から発表されています。
浜さんは「町内では就職や結婚を機に転出する“震災前過疎”が深刻化し、コミュニティーが崩壊する可能性が出ている」と指摘し、「大好きな郷土をどう次世代に伝えていくか」をコンセプトにした、全国でも珍しい「事前復興まちづくり」の取り組みを紹介しました。
AMDA中学高校生会のメンバー4人は「日本の将来を担う若者は防災に目をそむけてはならない。災害が起きたら相互扶助の精神で乗り越えていきましょう」と呼び掛けました。
会場の学生や市民ら約80人は、メモを取りながら真剣に聞き入っていました。