南海トラフ地震を見据えたAMDA主催の「第4回食糧と人道支援シンポジウム」が12月17日、岡山市北区の岡山国際交流センターで開かれ、地震の準備の現状を共有し食糧支援の在り方を考えました。
AMDAグループの菅波代表が基調講演し、国内外の過去の大地震の課題と反省点を振り返り、「南海トラフ地震の特徴は被害が広範囲で大規模なうえ、対応が長期化する」と説明。食糧や医薬品などの事前備蓄と、相互信頼を構築するための被災予定地との事前交流の大切さを強調しました。
続いて、AMDA支援農場世話人の方々や菅波代表がパネラーとして、「食と人道支援 起こりうる南海トラフ地震津波に備えて」と題したテーマを設け、主に食糧備蓄について話し合いました。備蓄について具体的な提案をしていただきました。「津波に安全な地区に倉庫を確保し、あらかじめ農家がコメを備蓄する手法を導入してはどうか」など建設的な意見が相次ぎました。
その後、ご来場いただいた皆様からも、お話いただき課題点が浮かび上がりました。課題点についてはこれからAMDA支援農場世話人の方々とともに考えていくことになり、閉会となりました。
当日は、AMDAが東北支援のひとつとして行っている、NPO法人仙台夜回りグループ(路上生活者への食事支援を行っているNPO法人)などへのお米の目録贈呈も行われました。