インド、ビハール州ブッダガヤにあるAMDAピースクリニックにおいて開院8周年記念式典が開催 – AMDA(アムダ)
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インド、ビハール州ブッダガヤにあるAMDAピースクリニックにおいて開院8周年記念式典が開催

2016年11月17日、インド、ビハール州ブッダガヤにあるAMDAピースクリニックにおいて開院8周年記念式典が行われました。

ビハール州ブッダガヤにある大菩提寺(マハーボーディー寺院)は、釈迦牟尼が悟りを開いた仏教の聖地として知られ、各国の仏教寺院が立ち並び、タイ、スリランカ、台湾などから多くの参拝者が訪れています。しかしながらビハール州はインドの最貧州といわれ、多くの人が貧困で苦しんでいます。

2002年に大菩提寺が世界文化遺産に登録されたため、インド政府は、大菩提寺周辺は仏教施設の建設しか認めていません。AMDAは2009年、この地域の医療福祉に貢献するために、日蓮宗太生山一心寺附属施設として、AMDA ピースクリニックを開院しました。

記念式典は、岡山市の日蓮宗宗蓮寺の垣本良明ご住職をはじめとする7名の日蓮宗のご住職方、太生山一心寺中島妙江ご住職、一心寺ブッダガヤ分院片山妙晏ご住職、パンニャ・メッタ・サンガ理事長インド天台宗海外寺院住職、サンガラトナ 法天 マナケご住職、AMDA菅波茂代表、当事業信託財団関係者が集まり、クリニックに隣接する太生山一心寺インド分院で行われました。太生山一心寺の中島妙江ご住職は、「やってみなければわからない」という言葉に励まされてこれまでの困難を乗り越え、それが現在につながっているとお話しされ、AMDA菅波代表は、一心寺ブッダガヤ分院に一人で布教と教育活動を続ける片山ご住職への応援メッセージとともに、参列者と支援者への感謝を述べ、式典を締めくくりました。












AMDAピースクリニックは、現在、母子保健を中心に地域の妊産婦の健康管理に尽力しています。看護師1名、ローカルアシスタント1名、事務局スタッフ1名を中心に、地域の妊産婦の自宅を訪問し、無料で食事や保健指導をしています。加えて、第2、第4日曜日には、地元で出産を数多く手掛けた産婦人科医による妊婦健診を、第3日曜日には歯科診療をしています。受診する人たちには、最初の登録料として、母子クリニックが20ルピー(40円程度)、歯科が10ルピーを払ってもらいますがその後の診察費、薬代は無料です。現時点で、母子クリニックに登録している患者数は131名、歯科は72名で、11月16日に臨時で行った妊産婦の健診には23名が受診しました。今後は、地元のヘルスセンターとして、健康相談や保健指導を行っていく予定です。